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社会対策法を伝授

歴史から学ぶ。

2010年10月08日

 第2回合判まで残り10日弱。「代表&国語ブログ」でもお話ししましたが、次回のテストの目標は「前回のミスを克服すること」です。特に時間配分ですね。「処理能力」が問われますので、わかる問題からドンドン解いていきましょう。

 重要事項がどれくらい頭に入っているかも(言うまでもなく)大切ですね。次回のテストまでに仕上げていただきたいのは、

1.「予習シリーズ」5年上~6年下(第9回)までの練習問題すべて。

2.「四科のまとめ」上記範囲すべて。

3.(特に歴史は)重要事項を漢字で書けるようにしておくこと。そのためにはテキストをボーッと見ているのではなく、書くことで脳を刺激し覚えていくこと。

※ 10月以降は「演習三昧」です。そこから派生した内容も含め、家庭では必ず復習し、すべて覚えていきましょう。また、「予習シリーズ6年上」は毎回お持ちください。

 社会は「努力が報われる教科」です。能力云々は関係ありません。社会の得点力でその生徒の受験に対する本気度が如実にわかりますので、そのアピールのためにも7割程度は確実に取っていきましょう。私は本気度の低い生徒まで救うつもりはありません。ですから当塾生の皆さんも次回以降は確実に数字が出せるよう真剣に取り組んでください。

 さて現在、尖閣諸島を巡り日本と中国の関係が悪化しています。ネット・マスコミなどでもこの問題が取り上げられ、固有の領土を侵されることへの憤慨の声が高まっていますが、実は日本も80年前に今回の中国と似たようなことをやっています。「満州事変」ですね。

 「足を踏んだ人間はそのことをすぐに忘れても、踏まれた人間はいつまでも忘れない」

 「当時日本は資源の輸入をストップされたからその活路を見出すため」」「欧米による植民地支配からアジアを解放し、大東亜共栄圏を作るため」などと大義名分はあったにせよ、だからといって相手の了解も得ず、勝手に他国に土足を踏み入れていいはずはありません。「あなたの家は泥棒に狙われている、それに私は食べるものがない、だから居候しにきた。そして、好き勝手にやらせてもらう」と言われ歓迎する家はないでしょう。

 「何時まで中国に対し土下座外交を繰り返せばいいのだ」という声もありますが、日本軍が満州事変を起こし、その後の日中戦争へと続く流れの中で中国国内で行った行為は今の尖閣諸島問題の比ではないくらい大規模で悲惨でした。当時のことを真摯に受け止め、心から反省するのであれば「土下座という屈辱的なことを何でいつまでも強いるんだ」と逆ギレするような発想にはならないはずです。今回の事件をきっかけにそれまでの鬱憤を晴らすかのように皆がナショナリズム化したようにしか思えないのですが。

 中国側にも問題がありますね。いつまでも過去を「ネタ」にし、未来に向けた思考ができない。「日本タタキ」を国家高揚の策とする考え方もどうかと思います。中国自身戦争の悲惨さを誰よりもよく理解しているはずなのに、軍事拡大路線や他国への「ゴリ押し」を継続する。経済は発展しつつも「過去から学べない」という点でまだまだ大人になりきれていない国だと言わざるを得ません。

 どちらもどちらですね。今回の事件は「両国の外交の下手さ」だけが浮き彫りになりました。

 満州事変では中国はすぐさま国際連盟に現状を訴え、リットン調査団を現地に派遣させ事の真相を明らかにするよう働きかけました。今回も似たような状況です。日本は先ず何をすべきだったのでしょう?

 「今の状況を歴史から学ぶ」。この温故知新の姿勢こそが歴史を学ぶ意義だと考えますが、皆さんいかがでしょう?

 

 

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