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国語対策法を伝授

子育てについてのお話。⑨

2024年3月15日

 ここまでをまとめますと

 (違法行為や他者を故意に傷つける行為でない限り)
 1 子どもの言動行為を「肯定する」。
 2 子どもの「嘘」や「迷惑行為」など(子どもに悪意はないことで親にとって都合の悪いこと)には寛容になる、そしてそれに至ったのは親側に原因があるのではないかと考える。
 3「短気な親」は運に見放される、短気の根底にはマイナス思考があり、その思考は現実化するので悪影響は自分だけでなく、子どもをも道づれにしてしまう恐れがある。 
 つまり「肯定する」「寛容になる」「短気な自分を封印する」が子育ての基本だと私は考えています。

 肯定されたり寛容に扱われたり親が穏やかだったりすると子どもは萎縮することなく心がのびのびしたままでいられます。そして、そういう子は未来に希望が持て楽観的に物事を考えられますので、実力だけでなく運も絡む中学入試では「思考が現実化する」という点で良い方向に導かれ易いのです。

 話は変わりますが、ここ最近、スケジュールが空くと「ぼーっとしている暇時間は悪」とばかりに「習い事」でそれを埋めようとする親御さんが増えているように思います。これも毎度申し上げていますが、習い事の数、それに費やした時間と中学受験成功率は反比例します。「中学受験成功を目指したいなら空き時間は学習に集中すべき、片手間で受かるほど中学入試は甘くはない」と言いたいんですね。「選択と集中」これこそが大事なのに、あちこちに手を出しエネルギーを分散させてしまい、それでも中学受験は成功するだろう、という「認識の甘い親」とは逆に、中学経験している親御さんはそのような「わざわざ成功から遠ざかるようなこと」をする方は少ないように思います。それは前々から言われている通り「中学受験を体験した親御さんの家庭で育った子の中学受験成功率は高い」というのは親自身が中学受験の厳しさを身を以て知っていて、比較的子どもに適切なアドバイスや指導をすることが可能だからなのではないでしょうか?

 自分からやりたくて習い事をする、習い事が気分転換になる。それならまだ良いのですが親の強制ならやめていただきたい。早起きして学校へ行き、学校で心身共に疲れて果ててからの習い事・・これは子どもを生身の人間としてみていない証拠です。(想像していただければわかりそうなものですが)これではお子さん身体が持ちません。そこに中学受験合格に必要な過酷とも言える量の学習を被せるのは無謀なのです。もしその習い事の継続をお子さんが嫌がっているのなら即刻やめるべきなのです。

 さて、「ぼーっとしている時間が無駄」という考えをなさる方も多いのですが、この「ぼーっとする時間」こそが子どもにとっては大事なのです。朝起きて寝るまでの間、スケジュールに追われて且つストレスを溜め込んでいる子どもの脳は硬直しています。例えるなら毎日が水をたっぷり含んだスポンジ状態になっているようなもので、溜め込んだ水を吐き出す時間(ぼーっとする時間)を与えず、結果的に「吸収すべきものを吸収しないまま、汚水だけを溜め込んだスポンジ」にしてしまっていては意味がないのです。

 次回に続きます。
 



 

子育てについてのお話。⑧

2024年3月14日

 本日は「短気な親」がテーマです。例をあげると「勉強のことで日々子どもを叱っている親」「偏差値の動向に毎回一喜一憂する親」などですね。

 短気も良いところはあります。特に仕事に関しては瞬時に軌道修正を行い先の見通しの立たない事業を断ち切ることで現状を打破し新たな展開に持ち込める、などのメリットはありますが、それでも「我慢強い経営」の方がうまくいくことが多いです。さて、日経平均も過去最高の4万円台に乗せましたが、1万円割れの頃からじっと投信や個別銘柄を持っていた人は相当な利益が出ているはずです。不動産もそう、金もそう。「まさかここまで上がる」なんて10年前には誰も想像していなかったはずです。そしてそういう未来が訪れると予めわかっていたなら誰も急いで売却などしないはずなのです。しかしその予想ができず、短気になって一時的な感情にまかせデイトレを繰り返していた人は「じっと我慢してきた人」より投資パフォーマンスは良くないはずです。

 ここからもわかる通り「短気な人」とは狭いスパンで感情でしか物事を考えられない人、つまり未来を信じていない人なのです。子育てに関して申し上げれば「子どもの将来を信じていない」ということなのです。だから毎回の成績に一喜一憂して心を乱してしまうのです。子どもの将来を信じていない親、その親が子育てをしている。「これじゃうまくいくわけないよね」という当たり前の理屈に気づいていただきたいのです。こういう方の行う子育てはだいたい百害あって一利無しの方向へ動きます。「言霊」とは恐ろしいもので、年中愚痴しか言わないような親を持つ子どもの入試結果はだいたい親の愚痴通りになります。だから面談などで終始「子どもの悪口」しか云わない親御さんに対しては「こりゃダメだな」と思ってしまうのです。

 以前から度々ブログでも申しておりますが「現実は思考した通りになる」のです。例えば性格の明るい人には明るい未来が、暗い人には暗い未来が・・はだいたい当たっているのです。ここで言う「性格の明るい人」とは「陽気にはしゃいでいる人」という意味ではありません。「自分の未来を明るく考えられる人」という意味で「暗い人」とはその逆、年中怒っていたりイライラしていたり愚痴ばかり言ったり・・みたいな人です。なぜすぐに怒ったりイライラしたりするのかと言えば「自分の将来の見通しに不安を抱いている」からです。このような方の未来はその不安通りの結果になる。前回「短気な親は子どものポテンシャルを奪い取る」と申し上げましたが、自分だけならともかく、子どもまでも「自分の暗い未来」に引きづり込んでしまうのが短気な親、という意味なのです。

 だから「自分がが短気な性格」つまり「未来を信じられず不安しかないマイナス思考の性格」なら、そこを改めないと、「ご自分だけならまだしも、大事なお子さんまで巻き込んでしまう」ことになる。そこを真剣に考えていただきたいと思います。

 

 

 

 

子育てについてのお話。⑦

2024年3月13日

 前回は「嘘をつく子ども」についてお話ししましたが、今回は「迷惑をかける子」についてのお話です。私は「迷惑をかける子」への厳しさが日本は少々すぎているのでないかと思います。

 意図的に他人を困らせるための迷惑行為、これは許せませんが「図らずとも結果的に他者迷惑をかけてしまう行為」というのはあるものです。私は子どもの場合はほとんどが後者だと思っています。そうであっても寛容になれないのが日本社会ひいては親御さんなのではないかと思います。

 例えば商業施設であちこち歩き回り他人にぶつかるような「迷惑な子」がいます。すると大抵の親が「迷惑かけちゃいけないでしょ、謝りなさい」と烈火の如く叱ります。しかし子供は歩幅が小さい、結果的にちょこまか歩かざるを得ず、そのように歩いていると体幹が不安定になりよろける傾向にある、また背が低いので見える範囲も狭く(他人の足しか見えないこともある)、尚且つ好奇心旺盛ですから視野が飛びまくり自分を取り巻く状況を把握しずらい「生き物」なのです。大人だったらあり得ないことをしてしまうのが子どもというもの。私は子どもには子どもの事情があるので、大人は子どもの立場で物事を考えてあげ、悪意とか意図的でない迷惑行為に対してはもう少し寛容であってもいいのかなと思います。もしかすると「子どもの躾ができていない親だ」と思われたくないから殊更お子さんを強く叱って「躾けているアリバイ作り」をしている方もいるかもしれませんね(笑)。

 さて、これは以前にもお話したことですが「中学入試を成功させない親」というのは存在します。親顔さんと面談をする中で「あ、この親だったらうまくいかないかもな」という方がいます。そしてだいたい当たります。そういう親御さんの元で育ったお子さんのパフォーマンスは低いのはアイスクール の歴史の中でも既に実証済みです(これは私に限らず同業仲間の共通した認識です)。

 どういう親御さんか? それは「短気な親」です。こういう親はまず間違いなくお子さんの足を引っ張りポテンシャルを奪い取ります。

 このお話は次回とさせていただきます。
 



 

子育てについてのお話。⑥

2024年3月12日

 「褒める叱る以上に肯定する」これが子育ての基本と考えます。そもそも子どもは親の都合で産んだわけで、自分の意志で好き勝手に生まれてきたわけではない、という大前提を忘れてはいけません。その「好きで生まれてきたわけでもない子どもに嫌な思いをさせない」がこれまた子育ての基本と考えています。「甘やかさず厳しく躾けて・・」は子どもに言わせれば「なんでそんな思いをしなくちゃいけないの?」なんです。事実、それによって表面的には「良い子」になることはあるでしょうが、それは装いであり、心がそれと真逆の面従腹背になっていればそれは親子誰にとっても不幸な話なのです。

 「気持ちよく生きてもらう」これは「肯定してあげる」ということなのです。成功しようが失敗しようが(違法行為や他者を傷つけること以外は)全て肯定です。うちの子は嘘をついたことがありませんが、それは彼女の言動行為全て私が肯定しているのでわざわざ嘘をつく必要がないからです。多くの子は(他者を貶めるような嘘は論外ですが)自己防御で嘘をつきます。「テスト見せなさい」「今日はなかったよ」と悪い点数を取ったことを隠すような嘘をつく子は日頃より点数についてきつく叱られているからです。0点だろうが100点だろうが親が肯定すれば、どうして殊更嘘をつく必要があるでしょう?金銭面、人付き合いも同じ、満たしてあげればそちらの方面でもいちいち嘘をつく必要がないのです。嘘をつく必要がない、これは子どもにとってカンファタブルな環境であり、親はそういう環境をお膳立てしてあげる必要があるのです。

 もし仮に子どもが嘘をつくようであれば、反省すべきは子どもではなく親の方なのです。「どうして子どもが嘘をつかなければならない状況になってしまったのか? また、どうしてそうさせてしまったのか?」についての反省です。

 当塾でもかつて答えを丸写しにして、自分でできた風を装っていた生徒がいましたが、これについても私は何も言わず泳がせていました。「できた風を装わせてしまうような関わり方をしたかもしれない私の接し方がダメ」と感じたからです。しかし人間関係を築く中で、永田がいいところも悪いところも吸収してくれる人間だと判断したのでしょう。丸写しは何日か後にはストップし、ありのままの状態を見せてくれるようになりました(ちなみにその生徒は頌栄女学院から上智大へ)

 肯定する→自分はありのままに振舞っていい→自己肯定感につながる。そこに「そんなあなたの未来は明るい」と言い続けることで、自分を肯定し続けてくれる親に守られた子どもは安心して明るい未来像を描けるようになり、その明るい未来像を実現するために自ら行動を起こすようになるのです。

 次回に続きます。

 

 

 

 

子育てについてのお話。⑤

2024年3月10日

※ 1年弱の指導でサピックスBクラスからαクラスまで上がった生徒さんがいます。どうすればそうなるのか?興味のある方はお問い合わせください。
※春期講習はほぼ満席状態ですが、今年も「本気で成績をあげたい」と願う方のみお受けしたいと思います。

 続きです。
 
 謙遜は美徳という考えなのか本心からそう思っているのかはわかりませんが、お子さんを否定する言葉を日常的に使っている親御さんをよく見かけます。
「〜しなさい」みたいな命令語を含め、1日のうちでどれくらい使っているか数えてみるといいと思います。実はこういう言葉使いをすればするほどお子さんの学力向上は遠ざかっていくのです。父親母親のダブルパンチなら尚更です。伸びない子をもつ親御さんの大半がこういう方々です。もう少し「言霊」に気を遣われた方がいいかもしれません。ちなみに私は「言霊の力」を知っていますので、自分の子に対しも塾生に対しても否定語命令語を使用することはありません。

 不思議だと思いませんか?子どもの学力を向上させたい一方で、否定語命令語を多用し「お前はダメな子できない子」みたいな印象を子どもに与える言い方をしてしまうことを。心で願うことと口から出る言葉が不一致だとどうなるか?それは「停滞」する、つまり右にも左にも動けなくなるということなのです。いつも否定語命令語を聞かされている子は日頃から「停滞」してますので、自分の未来が不透明で自信が持てなくなるのです。自信が持てていないところに「勉強しなさい」と言われても頑張れる気力はすでに失せていて自分から動くことはないのです。

 タイムマシーンに乗って自分の未来の姿が悲惨なものだと知れたら「今、努力しても無駄」と思い刹那的に生きることでしょう。反対に薔薇色なら「今からそうなるように努力しよう」と頑張れるでしょう。しかし人間は先の未来がわからない状態では足踏みするか足掻き続けるしかありません。だから頑張れるかどうかは自分の未来を信じられるか否かにかかっているのです。

 そこで大事なことは(前回申し上げた通り)「運を育てる」ということなのです。しかしこれを真剣にやっている親御さんをあまり見かけたことがありません。私はこの「子どもの運を育てる」「自分の未来を信じさせる」を子育ての優先第一位に置いています。

 未来の姿は誰にもわかりません、わからない状態なのに未来を信じて努力を継続することは(何の拠り所もありませんから)難しいものです。しかし親御さんが「あなたは運が良いから未来も薔薇色確定なのよ」みたいなことを言い続けたらどうでしょう。もちろん根拠はありません、しかし子どもは物心ついたときから最も信頼が寄せている対象者は親ですから、その親からプラス思考の発言を繰り返し聞かされたらどうなるでしょう?「自分の未来は薔薇色確定、それならばそれを実現するために頑張らなくては」という気持ちになるのではないでしょうか?

 次回はさらに詳しくお話ししてまいります。

子育てについてのお話。④

2024年3月07日

 続きです。

「人は皆より良くなろうとしている」
それならどうして無気力な人や向上心のない人が存在するのか?という疑問が生じると思います。

 これが子育ての重要なところです。そこを違えると上記のようになってしまうのです。

 これは物心つく前の幼児期から取り組むべきことなのですが、常に「自己肯定感」と「自己有能感」を事あるごとに子どもに意識させることです。一例ですが「大河ドラマ」とか「三国志」とか歴史物を家族で楽しむ環境を作ることが大事です(学歴上位の生徒でこの二つに興味を持っている子は本当に多い)。例えばドラマで豊臣秀吉を扱っていたなら「水飲み百姓から関白」というミラクル人生を視聴者は体感できるはずです。すると感受性豊かな子は「自分もそうなるのでは・・」という希望を幼心に持つようになり、興味の延長で自分から本屋に行き秀吉の伝記を買ったり、その時代の出来事を調べたりするようになります。三国志も読み進めれば「劉備」に興味を持つようになりますし、ひいては中国の歴史全体への興味へと好奇心は広がっていきます。親の役目は「本を買いなさい」とか「歴史の勉強をしなさい」とかそういうことを強要するのではなく、子どもの素直な行動に制限をかけず見守ることなのです。これは前回申し上げた通り「子のすべてを肯定し干渉しない」ということなのです。

 子どもが「秀吉ってすごいね」と言ったら「うん、自分もそうなれるかもね」という返しでいいのです。「あなたもそうなりなさい」「無理に決まってるでしょ」ではなく、発言をおうむ返しに肯定してあげるのです。そこから先は親が何も言わなくても子どもは勝手に「何かしらの行動」を起こします。それを見ているだけでいいのです。

 それからもう一つ大事なことは「運」を意識させることです。人生は意外なほど実力通りの結果に収まりません。前記の秀吉や劉備も実力者ではありましたが、それだけでのし上がれたわけではありません。人生で成功を収めるには「運」が必要なのです。

 私は「人生を左右する運」を意識していない子育てをしている親御さんが多いことに驚いています。おそらく運を「偶然」「水物」「たまたま」と捉えている方が多いからだとは思いますが、運は射幸的なものではなく「身につける」ものなのです。「運も実力のうち」と言いますが、これは真実なのです。

「人は皆より良くなろうとしている」

 子どもに「より良くなる」ことを意識させるために親は上記のように「歴史物を楽しむ家庭環境を作る」「自己肯定感・自己有能感を認める」「行動のすべてを肯定する」「運を育てる」に沿った子育てをしてみてください。


「運を育てる」につきましては次回のお話とさせていただきます。

 

子育てについてのお話。③

2024年3月05日

 続きです。

 叱るのでもなく褒めるのでもなく、子どもとどう接すればいいか?なのですが、私は「言動行動すべてをとりあえず肯定する」という育て方に終始していました。(法を犯さない限りは)何をやっても基本自由です。子どもに命令したり叱咤したりすることもありませんでした。成功しようが失敗しようがそれにいちいち反応はしません。近寄り過ぎず、かと言って見放すこともせず「程度な距離感」を維持していました。わたしも他人から干渉されるのは嫌いなタチで、むしろ放って置かれる方が心地よいと感じるタイプですので、おそらく子どももそうであろうと思いそうしてまいりました。事実、本人もその方が生きやすそうで比較的伸び伸び育ったのではないかと思います。

 わたしは子どもをどこかで他人のように扱う傾向があります。塾生に対してもですが、実子に対しても誰に対しても基本「デスマス調の丁寧語」で話しをします。自分の分身という捉え方をしたことはなく、歳の長幼に関わらず、人を個として尊重してとらえたいので、自然とそういう接し方になったのだと思います。ですから過干渉とかそういうのとは無縁の子育てをしてきました。

 「すべてを肯定する」なぜそうするかといえば人に限らず生物は全て「自分から良くなろうという本能」が備わっているからです。どの生物も与えられた環境下がいかに厳しくても、その中でうまく生きていこうとする適性能力が備わっているからです。だから失敗しても「次はどうすれないいか?」は親や他人から干渉されなくても、自分で考え自分で行動の軌道修正を図れる能力を持っているのです。わたしはその「生物の潜在能力」を信じていますので、塾生に対しても子どもに対しても基本放っておく、そして自分で気づかせる、に重きを置いて接しています。

 難関中学や大学に受かる子が共通して言うのは「親から勉強しろと言われたことがない」と言う言葉です。これを「そりゃ優秀な子を持つ親だから、いちいち干渉しなくてもいいから楽よねー」と曲解し、そういう感想を持たれる方は物事の本質がわかっていないのだと思います。

 「人は皆より良くなろうとしている」という人間の本質を親が信じているかいないかだけの差なのです。自分から勉強する子は「そうした方がより良く生きられる可能性が高まるよね」を生きている過程の中ででそこはかと感じ取り、理解しているから自分から勉強に取り組むのです。しかし「そういう理解は子どもには無理」と勝手に決めつける「子どもを信用していない親」によって彼らが親に先手を打たれ強制的に勉強させられても、強制されたことは(たとえ正しいことであっても)反発するのが子どもというものですから、イヤイヤ取り組むだけに伸び代はほとんどなく、むしろ勉強から遠ざかってしまうようになるのです。それを親御さんが「こちらが一生懸命にあなたのことを思ってやっているのに、キー」みたいになることが多いのですが、本当に「思っている」なら子どものポテンシャルを信じ任せてあげるべきなのです。

「叱る褒める」を感情的に、もしくはテクニックとして表すのではなく、「すべてを肯定する」「生物の潜在能力を信じる」「子どもを信じる」これが子育ての基本中の基本であることをご理解ください。

 次回に続きます。

 

 

子育てについてのお話。②

2024年3月04日

 続きです。
 
 子どもを伸ばすのに、叱るが有効なのかそれとも褒めるが有効なのか?についてはよく議論されますが、住まう時の「購入か賃貸か?」と同じくなかなか結論が出ない話題ではあります。

 しかし、叱るも褒めるも子どもの言動行為に対しての親からの率直な感情が表立った結果であることは間違いなく、その素直な反応自体は悪くないと思うのですが、親(大人)ならば、幼児のごとく子どもに対して脊髄反射的に感情を表面化させてしまうのは如何なものなのかという感はあります。今後クレバーなお子さんんを育てるのに親の振る舞いがそうでなければこの先きちんとした子育てはできません。まずは「感情を極力抑える」つまり「アンガーマネジメントを日々意識的に行う」ことが親としての第一歩だと思います。

 ですから冒頭の「叱る」「褒める」は「感情を抜きにした演技」であることが大事です。表向きは叱りながらも褒めながらも心は冷静なままでいる。これはなかなか難しいのですが、その辺りの使い分けが上手な親御さんはたまに見かけます。

 とは言っても、永田は「叱る」も「褒める」も最上とは考えていません。理由は感情のほとばしりの結果である「叱る」「褒める」を子どもを伸ばすための手段として用いることに抵抗がある、つまり「ワザとらしいテクニックとして使うのが嫌」ということです。大したこともやってないのに殊更「すごいねー」と言われた子は嬉しい反面少し腹立たしい気分になるのではないでしょうか?心理学者のアドラーも言ってましたが「褒めるのは格下の者に対してである」ですので、褒められた子どもは親からの上から目線に煩わしさを感じるかもしれません。平社員が社長に「すごいねー よく頑張ったねー」とは言いませんからね。

 「叱る」は論外です。叱られて伸びる子っているのでしょうか?もし奮起を促したいために叱る親御さんがいるなら、ご自分が叱られて奮起した経験があるかどうかよく考えていただきたいと思います。そして「そんなことはなかった、むしろ反抗的な気分になった」なら、お子さんもそうなのです。特に「言葉の暴力に近い罵詈雑言」は「叱る」とは似て非なるものですので、それこそアンガーマネジメントをして気持ちを抑えることが親の義務だとお考えください。

 では、どうすべきなのか?
 次回の話題とさせていただきます。

 

 

 

子育てについてのお話。

2024年3月01日

 ※ 久しぶりの更新です。2週間お休みをいただき子どもの卒業旅行に付き合っていました。
  

 本日より3月です。そして今月後半より春期講習が始まります。早いものです。この分ですと1年もあっという間に終わってしまいそうな気配です。

 さて、当塾代表の永田の指導をする上での強みは何か?と問われれば「実子の中学受験・大学受験を成功させた経験がある」つまり「リアルな受験生の親」を体験し志望校合格に導いたことある、とお答えします。実は塾の講師でこのような経験をされている方は意外と少ないのです。他人の子の面倒を見ることはあっても自分の子に中学受験をさせた経験がない、という方は多いのです。で、これがどうして強みになるのかと申し上げれば、実子も体験したであろう受験生の大変さ、及び私も体験したであろう親の苦しみや悩みをリアルに体験した立場として、机上の空論や理想論ではなく、現実に即した助言且つ適切なアドバイスを親御さんやお子さんにお伝えすることが可能だからです。これが「リアルな受験生の親」を体験した私の強みであると自負していますし、実際その成果は毎年の入試結果に表れているように思います。

 そしてその体験から得たひとつの結論があります。それは「受験の合否とは子育ての集大成の結果である」ということです。簡単に申し上げれば子育てがうまくいけば受験は成功する、その逆もまた真なり、ということです。

 もちろん入試が学力勝負であることは言うまでもありません。しかし問題はその学力をどのように身につけさせてきたか?その過程が大事なのであり、その過程そのものが子育て期間を意味していますから、結果的に「正しい過程のもとで受験成功に必要な学力を身につけさせることができたか?」=「正しい子育てをしてきたか?」になるのです。

 しかし(我が子の学力に悩んでいる)多くの親御さんはあまり上手く子育てができていないようです。例えば教育専門書やネット情報を読み漁りその通りに子育てしようと躍起になったり、無理な分量の習い事をさせたり、低学年のうちから進学塾に通わせたり、ガミガミ叱ったり・・つまり「やるべきことやってほしいことをやらず、やらなくていいことやってほしくないことばかりする」ので、いつまで経ってもお子さんの学力が向上しないのです。しかし多くの親御さんはそれに気づかず「良かれ」と思って「独善的で自己流の子育て」に終始するのです。

 ここ数年、私は入試の結果云々より、未熟な子育てをする親御さんが増えていることを危惧しています。直接的にまたは間接的に親子関係話を見聞きするたび「よくこれで子供の性格がひん曲がらないもんだな」「よくこんな親についていけるな」と心配したり同情したりしています。そして数年後、こういう育て方をされた子たちがどうなってしまうのか、そこも心配してしまうのです。まー私も年をとったせいか最近では「孫を見るようなお爺さん視線」で子どもをとらえる癖がついてしまったのかもしれません笑)。

 このように「家庭内教育が上手く行っていないためお子さんの学力が低迷しているご家庭が多い」ことを憂慮し、以降も永田の子育て論を続けて述べてまいります。

 

 

当塾「おまかせ生」の入試結果が毎年良い理由。

2024年2月14日

※ 既報通り今月15〜28日でお休みをいただきます。日本不在となりますのでお問い合わせは3月1日以降でお願いいたします。


今年の入試は既報通り全員が第2志望校以上の学校に受かり、まずまずの成功を収めましたが、こと「おまかせ生」(他塾に通わず2年以上継続して当塾のみで四教科の指導を受ける生徒)に限って言えば「第1志望校合格率75%」という数字を達成しました。

 なぜこういうことが毎年のように比較的頻繁に起こるのかといえば「大手塾に遠慮することなく当塾独自の指導を思いっきり行使することができる」からです。大手塾では各教科担当講師がいますが、それぞれの講師による4教科縦割り指導ですと、講師間での連絡が密と言えない場合は、担当する生徒の実態や進捗状況を共有できなかったり正確に把握できなくなったりしてミスリードしてしまうリスクが発生します。一方で当塾は永田が丸々4教科を指導しますので「〇〇君のどこが弱くどこが強いのか?」と生徒さん一人一人の状況を一括管理ができ、効率的かつ無駄のない指導がしやすくなるからです。

 もう一つ大事な要素は当塾はマンツーマンの指導であり、一分一秒無駄なく指導できるということです。生徒さんも永田が横についていますからぼーっとしている時間は皆無です。時間対効果・費用対効果が抜群であり、そういうところがやはり個別指導の良さだと感じます。

 最後に(これは一番大事なことですが)当塾のポリシーである『楽しく授業を受けているうちに知らん間に入試に受かっている』を徹底させていることです。誤解がないように申し上げれば「楽しく」は「戯れる」という意味ではありません。各科目が持つそれぞれの面白さに気づかせてあげるということが「授業を楽しむ」なのです。例えば今年某大学付属校に合格したB君は国語の偏差値は40からのスタートでした。理由は「記述問題を悉く空欄にしてきた」からです。しかし「記述問題を解くにはコツがある」を丹念に指導してきた結果、最後の四谷合判テストでは64でフィニッシュしました。本人曰く「記述ってこんなに簡単なやり方で仕上げられるんだ」なのです。B君にとって苦痛だった記述問題はこの瞬間に「ワクワク楽しみながら仕上げる作業」に変わったのです。こうなれば国語の成績は必然的に上っていくのです。

 ですがB君のように成績を上げ志望校に合格するためには永田の指導だけでは足りません。大事なのは「受け手がどう変わるか?変わってくれるか?」なのです。

 まずは自分ができないことを(反省しないまでも)自覚する、そしてできるようにするためには古い血を捨て新たな血を注入することを本気で考える。つまり現状維持を打破する覚悟と、指導されたことを素直に吸収する姿勢が必要なのです。

 それができれば成功します。入試は学力勝負の世界ではなく、最終的には人間総合力の勝負の世界だということを肝に銘じてください。

 

 

 





 



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