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社会対策法を伝授

[特記] 暗記について。②

2010年7月02日

 先日は「暗記そのものが目的になることはないが、この作業をしっかり行うことで学力の基盤が作られ、ひいては応用・発展へとつながっていく」というお話をいたしました。

 そして、本日はその「コツ」をお教えするのですが、「国語ブログ」でもお伝えしましたように、「手っ取り早いコツ」を学んだところで、肝心の熱意や集中力をがおざなりになっていてはいけません。つまり、「本末転倒はいかん!」ということです。

 例えば歴史の年号10個を明日までに覚えてくるようにという宿題が出されたときも、ひたすら数字とにらめっこしているだけでは効果は上がりません。そして暗記が失敗に終わったのに、「それでも僕は長時間頑張ったんだ」などと自己満足してはいけません。「覚え切った」ことが評価の対象であり、「頑張った」ことなのです。結果が悪ければその過程は単なる「時間のロス」に過ぎません。

 おそらく、上記の生徒は「コツ」がわかっていなかったんでしょうね。ですから、非効率になってしまったのです。「コツさえ身についていれば・・」という悔いが残ったことでしょう。

 しかし(これも「国語ブログ」に記しましたが)、コツというのは「ドラえもん」から教わるものではありません。失敗を乗り越え、試行錯誤しながら自分で工夫し編み出すものなのです。つまりコツとは既製品ではなく、失敗してもくじけない・何としても覚えたいという「人間力」から生み出された産物であり、逆に本来はオリジナリティーあふれるものなのです。

 エジソンも多くの失敗から成功を手にしました。それは「何としてでも発明を成功させたかった」という熱意が「そのためにはどうすればよいか」という思考を生み、そこから「成功のコツ」を導き出し、掴んでいったからでしょう。また、「鳴くよ(794)うぐいす平安京」などもきっと暗記で苦労した先人が「必ず覚えたい」という執念の末に思いついた業なのでしょう。ですから、その過程を知らず、「継承されたコツ」だけを塾で教わり、ひたすら真似したとしても、自分で工夫して築いたノウハウでない分、心にまで浸透せす、1時間も経てばすっかり忘れてしまっているという結果になるのです。

 皆さん、インスタント方式で楽して入試に成功しようなどと考えてはいけませんよ。そういうのを「虫がいい発想」というのです。肝に銘じてくださいね。

 とは言っても、少しぐらいは「コツ」を知りたいですよね。次回お話いたします。

※ 当塾生の方は8月31日までに教わった範囲すべてを暗記してください。確認テストをいたします。社会を早めに終わらせ、後期は理系科目に完全シフトしていく。この流れが入試における「成功への方程式」です。余裕を持って入試に臨めるよう粛々と計画を遂行してください。

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