工業地帯・工業地域
2010年6月02日本日より日本の工業に入ります。
5年生のころ教わった内容ですので「もうとっくに忘れた!」なんていう方もいると思いますので、確認しておきましょう。
「四大工業地帯」とは北から「京浜工業地帯」「中京工業地帯」「阪神工業地帯」「北九州工業地帯」でしたね。思い出しましたか?
各工業地帯には共通点もあれば、それぞれの特徴もあります。その辺りをチェックしてまいります。
共通点・・工業が盛んになるには諸条件が必要です。それは何でしょう?(社会は常に疑問を持つことが大切です)
1.働き手が多く、大消費地であること。・・「京浜」は東京・横浜、「阪神」は大阪・神戸。中京・北九州もそれぞれ100万都市を近辺に控えています。
2.海に近く、水の便がよいということ。・・製鉄・化学工業に必要な鉄鉱石・石油・石炭はほとんど輸入に頼っており、それらは海外から船で運ばれてきますので、そのための港が必要です。また、金属を冷やすなど工業用水も欠かせませんので、大量の水が確保できる海や川の近辺で発展した経緯があります。
3.平地であること・・言うまでもありませんね。
四大工業地帯はそれら条件が整った地域にあります。そこで地図帳を確認してみましょう。これら工業地帯は東京湾から瀬戸内海を通って北九州に至るまで1本の線で結ばれますね。
これは「太平洋ベルト」と呼ばれるものです。次回以降お話する「京葉工業地域」「東海工業地域」「瀬戸内工業地域」もこの中にスッポリ入ります。
問い・・最近「北九州工業地帯」を四大工業地帯に含めなくなりましたが、それはなぜでしょう?
次回はその理由と続きを述べさせていただきます。