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社会対策法を伝授

日本の畜産業。②

2010年5月25日

 今回は先日の問いに対する答えとなります。

① 北海道で乳牛の飼育がさかんな理由。

 飼育を行っているところで有名なのは根釧台地ですね。この土地の特徴・位置などを考えるとその理由がわかります。

1.火山灰が積もってできた土地なのでやせており、作物を育てるのに適さない。

2・夏になると北東から冷たい季節風が吹き、濃霧をもたらす。冷害に見舞われやすい土地なので作物を育てるのに適さない。

 しかし、土地は広いし、雑草(牧草)は生える。そこで、その利点を利用し、寒さに強い乳牛(ホルスタイン種)を育てようとしたのがきっかけでさかんになった。

② 鹿児島・宮崎で肉牛・豚の飼育がさかんな理由。

1.桜島・霧島などの火山灰からできた土地(シラス台地)なのでやせており、作物を育てるのに適さない。

2.しかも、台風の通り道なので葉物などの露地栽培には適さない。

3.そこで、土地がやせていても、また、台風の影響も受けることなく、温暖な気候で栽培できる作物は何かと考えると「さつまいも」ということになる。

4.大量に生産したさつまいもは両県の名産品である「焼酎」の原料となるが、飼料としても利用できる。

5・その結果、さつまいもを飼料とした肉牛・豚の飼育がさかんになった。それぞれの県が「黒豚」「宮崎牛」などとブランド品化したことで地域産業の活性化にもつながっている。

③ 肉用の鶏(ブロイラー)を狭いケージの中で飼う理由。

1.消費者の好む肉はどんな肉だろう?それは「やわらかい肉」。

2.狭いケージで飼うことで運動量が減り、余計な筋肉がつかず、肉がやわらかくなりろやすい。

3.ケージ内で飼うので「野飼い」と違い、狭い土地(養鶏場)で済み、管理しやすい。

今回は以上です。

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