一つ一つに疑問を持つ。
2010年4月02日四月に入りました。当塾の六年生には「予習シリーズ 五年上」の北海道~九州の総おさらいを春休み中に完成させるよう指示を出していますが、順調に推移しているでしょうか?社会は一日数分でも構いませんので、何かしら覚えていくことを義務化してください。そして入試直前の追い込みなど考えないでください。そのときは算数でいっぱいいっつぱいになるのが毎年の常ですから。
さて、「社会は暗記科目、覚えるだけで十分」などと何十年前かの発想で取り組んでいる人はいませんか?社会は今や「思考力」を問われる教科なのです。もちろん最初は暗記重視です。最低限の基礎知識は覚えましょう(ここすらきちんとできていない受験生もいますが)。次に大切なことは、そこから生じるさまざまな疑問を解決する力を養うことです。これこそが次世代に求められる能力であり、その能力に長けた生徒の入学を希望する学校側がそれに沿った問題を作成する傾向が昨今顕著になっています。
例えば
1.シラス台地のシラスって漢字で書けないの?
2.リアス式海岸のリアスって何?
3.じゃがいもの生産第一位は北海道なのに、二位が長崎県、なぜ?
4.大豆が原料の醤油の生産が野田・銚子など千葉県に集中しているのはなぜ?
5.本来暖かい地域で作られるはずの米が沖縄県でできないのはなぜ?
など。他にもたくさんあるはずです。手間隙を惜しまず、それを自力で考えたり、講師に質問したりすることが真の定着につながります。