「学ぶ」とは「真似る」こと。④
2024年3月27日
当塾は殊更上位校実績を高めたい塾ではありませんので「生徒さんを選ぶ」「できる子しか入れたくない」タイプの個別塾とは一線を画します。
ですので、いろいろなタイプの生徒さんが入塾しますが、前回も申し上げた通り「素直で真面目で熱意ある子」のパフォーマンスがいいのは間違いありません。しかしそうでない子も多く、同じ授業を受けていても結果に差異が生じるのはやはり「性格の違い」だと言わざるを得ません。
偏差値の高い男子校(開成・筑駒・麻布など)を訪問したり説明会に訪れたり学園祭・体育祭に行ったりして気づくことがあります。それはエネルギー量と行動力が凄まじいということです。「お勉強ばかりのひ弱で青白い子」みたいなステレオタイプの秀才は存在せず、皆エネルギッシュなのです。むしろ乱暴なくらいです。部活も遊びも彼女との付き合いも全力投入です。そしてそれ以上に勉強にも全力投入します。「ものすごく遊ぶなー、だけどものすごく勉強してるなー」という印象なのです。
逆にエネルギーの不足しているのはだいたい偏差値低めの学校で、良くいえば「一見慎ましやか」ですが、悪く言えば「覇気がなく無気力である」という印象です。学校訪問を幾度と重ねてきますと概ねこういう印象になるのです。
小学生も同じです。
「素直で真面目て熱意ある子になれない」のは自分を変えるエネルギーと行動力がないからなのです。どんなに成績が悪くともどん詰まりになっていても「現状維持が楽だから」で自分を変えられない。そのエネルギー不足と行動力の無さが今の生徒さんを作り上げてしまったのです。一見「こだわりが強い」「自分流を通したがる」とプラスに見えますが、崖っぷちの状況の中でこれでは「茹で蛙」になり立ち腐れしてしまうだけなのです。
次回に続きます。