品詞ー名詞
2010年3月01日
三月がスタートしました。この一ヶ月も新六年生であれば五年生時の復習に全力を注ぎましょう。
さて、本日からしばらくは品詞の説明が続きます。これは小学生が最も苦手とする分野ですので確実に覚えていきましょう。
第一回は「名詞」です。名詞は本・はさみ・にんじんなどの「ものの名前」として覚えていただいても構いませんが、「美しさ」「喜び」「悲しみ」なども名詞です。ですが、これらは前述のような「ものの名前」ではありません。ここが混乱してしまう要因ですね。
名詞かどうかを判断するには「ものの名前」かどうかで覚えるより、「主語になるかどうか」で考えたほうが確実です。主語とは名詞に「は・が・も」が付いた形です。例えば、「はさみが 壊れた」の「はさみが」は主語ですね。この「はさみが」は「はさみ」に「が」が付いて主語になっています。つまり、主語から「は・が・も」を引いた残りが名詞なのです。ですから「はさみ」は名詞だと言えるのです。同じ要領で先程の「美しさ」に「が」を付けると「美しさが」となり、「美しさが 感じられた」などと文を作ることが可能となります。ですから、「美しさ」も名詞と言えるわけです。
※ 「美しさ」「楽しさ」悲しみ」「面白み」などは「美しい」「楽しい」「悲しい」「面白い」という形容詞が基になっていますが、語尾を「い」から「さ」「み」に変化させると名詞になります。また、「動く」「歩く」などの動詞の語尾を変化させ「は・が・も」に付くことで主語が作れればその変化させたものが名詞となるわけです。例 「動きが 鈍い」「歩みが のろい」の「動き」「歩み」が名詞となります。