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国語対策法を伝授

子育てについてのお話。⑧

2024年3月14日

 本日は「短気な親」がテーマです。例をあげると「勉強のことで日々子どもを叱っている親」「偏差値の動向に毎回一喜一憂する親」などですね。

 短気も良いところはあります。特に仕事に関しては瞬時に軌道修正を行い先の見通しの立たない事業を断ち切ることで現状を打破し新たな展開に持ち込める、などのメリットはありますが、それでも「我慢強い経営」の方がうまくいくことが多いです。さて、日経平均も過去最高の4万円台に乗せましたが、1万円割れの頃からじっと投信や個別銘柄を持っていた人は相当な利益が出ているはずです。不動産もそう、金もそう。「まさかここまで上がる」なんて10年前には誰も想像していなかったはずです。そしてそういう未来が訪れると予めわかっていたなら誰も急いで売却などしないはずなのです。しかしその予想ができず、短気になって一時的な感情にまかせデイトレを繰り返していた人は「じっと我慢してきた人」より投資パフォーマンスは良くないはずです。

 ここからもわかる通り「短気な人」とは狭いスパンで感情でしか物事を考えられない人、つまり未来を信じていない人なのです。子育てに関して申し上げれば「子どもの将来を信じていない」ということなのです。だから毎回の成績に一喜一憂して心を乱してしまうのです。子どもの将来を信じていない親、その親が子育てをしている。「これじゃうまくいくわけないよね」という当たり前の理屈に気づいていただきたいのです。こういう方の行う子育てはだいたい百害あって一利無しの方向へ動きます。「言霊」とは恐ろしいもので、年中愚痴しか言わないような親を持つ子どもの入試結果はだいたい親の愚痴通りになります。だから面談などで終始「子どもの悪口」しか云わない親御さんに対しては「こりゃダメだな」と思ってしまうのです。

 以前から度々ブログでも申しておりますが「現実は思考した通りになる」のです。例えば性格の明るい人には明るい未来が、暗い人には暗い未来が・・はだいたい当たっているのです。ここで言う「性格の明るい人」とは「陽気にはしゃいでいる人」という意味ではありません。「自分の未来を明るく考えられる人」という意味で「暗い人」とはその逆、年中怒っていたりイライラしていたり愚痴ばかり言ったり・・みたいな人です。なぜすぐに怒ったりイライラしたりするのかと言えば「自分の将来の見通しに不安を抱いている」からです。このような方の未来はその不安通りの結果になる。前回「短気な親は子どものポテンシャルを奪い取る」と申し上げましたが、自分だけならともかく、子どもまでも「自分の暗い未来」に引きづり込んでしまうのが短気な親、という意味なのです。

 だから「自分がが短気な性格」つまり「未来を信じられず不安しかないマイナス思考の性格」なら、そこを改めないと、「ご自分だけならまだしも、大事なお子さんまで巻き込んでしまう」ことになる。そこを真剣に考えていただきたいと思います。

 

 

 

 

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