子育てについてのお話。⑤
2024年3月10日
※ 1年弱の指導でサピックスBクラスからαクラスまで上がった生徒さんがいます。どうすればそうなるのか?興味のある方はお問い合わせください。
※春期講習はほぼ満席状態ですが、今年も「本気で成績をあげたい」と願う方のみお受けしたいと思います。
続きです。
謙遜は美徳という考えなのか本心からそう思っているのかはわかりませんが、お子さんを否定する言葉を日常的に使っている親御さんをよく見かけます。
「〜しなさい」みたいな命令語を含め、1日のうちでどれくらい使っているか数えてみるといいと思います。実はこういう言葉使いをすればするほどお子さんの学力向上は遠ざかっていくのです。父親母親のダブルパンチなら尚更です。伸びない子をもつ親御さんの大半がこういう方々です。もう少し「言霊」に気を遣われた方がいいかもしれません。ちなみに私は「言霊の力」を知っていますので、自分の子に対しも塾生に対しても否定語命令語を使用することはありません。
不思議だと思いませんか?子どもの学力を向上させたい一方で、否定語命令語を多用し「お前はダメな子できない子」みたいな印象を子どもに与える言い方をしてしまうことを。心で願うことと口から出る言葉が不一致だとどうなるか?それは「停滞」する、つまり右にも左にも動けなくなるということなのです。いつも否定語命令語を聞かされている子は日頃から「停滞」してますので、自分の未来が不透明で自信が持てなくなるのです。自信が持てていないところに「勉強しなさい」と言われても頑張れる気力はすでに失せていて自分から動くことはないのです。
タイムマシーンに乗って自分の未来の姿が悲惨なものだと知れたら「今、努力しても無駄」と思い刹那的に生きることでしょう。反対に薔薇色なら「今からそうなるように努力しよう」と頑張れるでしょう。しかし人間は先の未来がわからない状態では足踏みするか足掻き続けるしかありません。だから頑張れるかどうかは自分の未来を信じられるか否かにかかっているのです。
そこで大事なことは(前回申し上げた通り)「運を育てる」ということなのです。しかしこれを真剣にやっている親御さんをあまり見かけたことがありません。私はこの「子どもの運を育てる」「自分の未来を信じさせる」を子育ての優先第一位に置いています。
未来の姿は誰にもわかりません、わからない状態なのに未来を信じて努力を継続することは(何の拠り所もありませんから)難しいものです。しかし親御さんが「あなたは運が良いから未来も薔薇色確定なのよ」みたいなことを言い続けたらどうでしょう。もちろん根拠はありません、しかし子どもは物心ついたときから最も信頼が寄せている対象者は親ですから、その親からプラス思考の発言を繰り返し聞かされたらどうなるでしょう?「自分の未来は薔薇色確定、それならばそれを実現するために頑張らなくては」という気持ちになるのではないでしょうか?
次回はさらに詳しくお話ししてまいります。