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国語対策法を伝授

子どもを潰す親のタイプ。③

2024年1月20日

 続きです。
 
 子どもに対して「過干渉・べったり・特に勉強のことで厳しい・感情的になりがち」な親御さんは「自分にとって都合がよく最適化された子に育てる」=「アクセサリー化する」という思いがどこかにあります。しかしそれが表立つことはありません、「教育熱心な親」を隠れ蓑にして潜在的な部分でそれを抱えているからです。もしかすると親御さん自身もそれを自覚していないかもしれません。だから一度立ち止まって冷静に「自分はなぜ子どもに対してそうなのか?」その心の深層部分を見つめていただきたいのです。そして「自分のエゴではなく(自分自身と切り離して考えて)純粋に子どもに幸せになってもらいたいから」と確信したなら、そのまま中学入試に邁進していただければ良いと思います。まー人生は長く、中学受験成功で人生幸せ、になるとも限りませんが(笑)。

  さて、永田は授業中に怒声をあげることはしません。なぜなら「他人事」だからです。「他人の子を叱って自分になんの得があるねん?」という立場だからです。生徒さんが受かっても落ちても私の人生には何も影響しませんから、わざわざ叱ってまでして勉強をさせる理由はないのです。そもそも勉強のことで外野が叱る意味もよくわかりません。ま、受かりたい子は自分が頑張ればいいだけの話。しかし多くの塾は「実績を出して来期の集客に・・」みたいなことを考えます。この考えでは入試結果は「他人事」ではなく「経営に関わる自分事」になります。「自分事」だと人は貪欲になります。しかし貪欲になり過ぎて無理矢理生徒を伸ばそうとします。圧(怒声・脅しなど含め)を加えてでもです。しかしそれは塾や講師のエゴであり、生徒にとっては迷惑なだけの話です。当塾は(私が実質FIRE生活を過ごしているせいなのか)多くの塾が掲げる集客目的の「合格実績」みたいなものには興味がなく、また生徒が受かろうが落ちようが他人事なのでそれもそんなに興味がなく、ただ入試合格が頑張った結果ならそれを普通に喜び、不合格がサボった結果ならそれを甘受し次の人生に繋げて欲しいな、というスタンスで授業をしています。もちろん全力を尽くして指導しますが、だからと言って全員が全員第一志望校に受かる訳ではないことは知っています。個人的にはたとえ失敗したとしても長い人生の中ではそういう「厳しい現実」を体験するのもまた良し、と考えています。(とは言え、幸いなことに当塾では「全落ちした生徒」は未だいません)

 永田は子育てでもこのスタンスです。つまり「子どもは自分の分身どころか他人」。親子とは言え「他人」だから基本的に私とは直な関わりはないと考えていますので、やりたい放題にやらせてきました。習い事もしたくないならさせません、勉強もしたくないならさせません、遊びたいなら好きなだけ、寝ていたいなら寝たいだけ、親は説教することもなく、叱ることもなく、、私は親の責任とは「産んだ以上は子どもを毎日楽しく過ごさせる、生きてて良かったなーと思わせる体験を積み重ねさせる」ことだと思っていますので、毎日親子で馬鹿話をしケラケラ楽しく過ごすことしかやってこなかったような気がします。ですから親子喧嘩は(子も成人しましたが)記憶にないのです。

 中学受験も本人がやりたいというからやらせました。やめたいというならやめさせたでしょう。やめて公立に行ってくれた方が安上がり、という「スケベ心」もありました。なんとか無事受かって付属中に入りましたが、今度は本人が「付属は飽きた」というので大学は他に進みました。この間の勉強についてはノータッチ、受かろうが落ちようが永田にとって「他人事」だからです。本人も親のスタンスはわかっていますから勝手に勉強し、勝手に受かっていきました。それでも中学、大学ともに第一志望校に合格しましたので結果オーライかなとは思っています。

 「子どもは本能的に自分を進化させようとする」これは子育てをして気づいたことです。この世には様々な生物が存在しますが、過酷な環境下でも自らをアップデートさせ最適化させ生き延びようとする能力を彼らは持っています。人間から見て下等と思われる生物ですらそのようにして生きているのに、なぜ「上等」なはずの人間にそれができないのでしょうか?要するに過干渉な親御さんは子どもの可能性を信じていないのです。その不信が子どもにも伝わるから、お互い疑心暗鬼になり子育てがうまくいかないのだろうと思います。結局、生物(子ども)の持つ本能を摘み取っているのは他ならぬ過干渉の親なんですね、そこに気づいていただきたい。

 ちなみに永田の場合は「放任する」ではなく「泳がす」「それとなく気づかせる」という感じの子育てでした。生徒さんについてもそうです。「永田の指導を受けた後にこの子はどう動くのかな?」は注意深く観察しています。「〜しろ」とは言いません。気づかせるヒントは毎回与えますから、そこは自分で気づいて欲しいのです。気づきから学ぶことの習慣化は自らの意志で自身をアップデートさせることに直結するからです。だから同じ指導を受けていても「気づきを怠り、気づいても放置し同じミスを繰り返す現状維持派の生徒」はそこ止まりなのです。仮にそういう子が落ちても残念だとは思いますが胸は痛みません。なぜなら「他人事」だからです。

 ウミガメの親が卵から孵化したばかりの子亀に手取り足取り諸々指導している風景を見たことはありません。

 「生物はより良く生きようとする」。この生物の本能を信じ、敢えて泳がして子の進捗をみる。親が「転ばぬ先の杖」を放棄したら当然子どもは失敗や挫折を重ねることになるでしょう。しかしその過程でいろいろなことに気づくはずです。そして改善しようと試みるはずです。つまり失敗・挫折は後々の進化の根源・糧になるのです。

 しかし気づかない子もいます。気づいているのに動こうとしない子もいます。自らアップデートすることを拒否する子もいます。しかしそれを選択したのは子どもであり、それが原因で不本意な人生を歩むことになっても親御さんは気にすることはありません。なぜなら「親が子を潰した」ではなく、「子どもが自分の意志で勝手に潰れた」だからです。それにそもそも子どもとは言え、彼ら彼女らは親とは別物の「他人」だからです。「他人」だから親とは関係ないところで自分の責任で生きていってもらえればいいのです。親と子は「一心同体」。この考えから解放されない限り親も子も自立して生きていけないのです。

 



 

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