子どもが勉強するもしないも結局は親次第。②
2023年4月02日
続きです。
子育ての究極の目標・目的は、子どもを「自分で食える人間」「独り立ちできる人間」にすることです。「自分で食えるようにする」とは簡単に言えば「子に稼ぐ能力を持たせる」ということです。これについては特別な才能の持ち主でない限り「雇われる立場」で金銭を得ることが無難です。その稼げる金銭の大小は勤め先のそれと大きく関わりますから、「勉強で頑張って中学受験に成功したなら次は難関大学へ、そして大企業へ」という流れに持っていこうとするのは「我が子を自分で食える人間にする」という目標・目的に叶っていますので、中学受験に熱意ある親御さんが否定されることはありません。前回お話しした中国や韓国の人はその辺りが徹底しています。だから教育熱心な方が多いのです。
そして「自分で食える」ようになれば必然的に親から独立し、これまた必然的に自分の家庭を持つようになります。これにて「子育て終了」なのですが、こういう流れをスムーズに展開させるためには前回のように「子どもに否定語を浴びせ続けるような親」ではいけないと考えます。なぜなら「お前はダメな子だね」は「自分の足で立てない子だね」と日々言っているようなものだからです。毎日のようにこのような「呪文」を聞かされた子に「何で一人で立とうとしない?」と、子どもの不甲斐なさを叱る親御さんは「日頃自分がどれだけ矛盾したことを言っているのか?」を自覚されてもいいと思います。
さて今回は「自分で食える、独り立ちできる子」に育てたい、そのための初期段階である「勉強できる子」にするにはどうすればいいのか?というお話です。実は勉強とは子ども時代に終了するものではなく、その時代に限った話でもなく、「一生を通して行うもの」なのです。要は「死ぬまで勉強」なのですが、この勉強、就職後に会社から資格を取るように、とか、TOEICで〜点目指せ、とか命じられて、「やりたくもないことをやらされている」と感じる人がいる一方で、嬉々としてチャレンジする人もいます。この違いはすでに子どもの頃から存しています。前回お話しした通り「自主的に勉強しない子」は親から否定語を浴びせられてきた子です。では、「自主的に勉強する子」はその逆で、親が褒めちぎって煽ててやる気にさせてきたからそうなったのでしょうか?
答えはNOです。否定語を浴びせるのは当然NO、しかしわざとらしく褒めちぎるのもNOなのです。
では、「嬉々として勉強する子」に育てるのは親はどうすればいいのか?
次回に続きます。