入試まで残り10日です。
2018年1月21日
2月の入試まで残り10日です。これまでに1月受験は何件かあったのですが、結果はさまざまです。連勝する子もいれば連敗する子もあり、そのたびに褒めたり慰めたりと、2月の受験に向け自信をつけさせることを日課としている毎日です。授業の合間合間にですね。
連勝する子はそのまま突き進むことが多いのですが、連敗する子は自信喪失のまま2月を迎えることが多いです。勝ちが勝ちを呼び、負けが負けを呼ぶ。人生もそのように偏る傾向にあります。ですが、もしかしたら1月受験の時点から「自信喪失のまま」で受けていたのではないか、と感じることもあります。連敗癖のある子・本番に弱い子というのはいるのですが、受ける前の段階からそうであることが多いです。「普段は落ち着いているのに・・」という子でもそうなります。
なぜそうなるのか?それは自分に自信がないからです。自信がないのに、無理して良い状態にもっていこうとするからです。このような無理してギャップを埋めようとする心的状態、つまり「緊張」が思いもしないミスを招き、そのミスの積み重ねが「不合格」を呼び込むのですね。
では、なぜ自信がないのか?それは自身に後ろめたさがあるからです。「自分はそれほど頑張ってこなかった」「やるべきことを重ねてこなかった」という後ろめたさです。そして潜在的にうすうす感じていた「だったら、受かるはずがないだろう」という気持ちが、否応なく本番会場で急拡大し「不合格」という「自分でも納得している結果」を導いてしまうのです。不思議な話ですが、不本意な結果であっても「そうなるだろうな」と予想していたなら、その通りの結果になってしまうものなのです。結果的に自分から好き好んで失敗を招き込んでしまうことになるのです。酷な言い方をしますが、落ちた子はどこかで分相応の位置に落ち着きたかったのかもしれません。「今までサボってきた私なんかが簡単に受かってはいけない」という意識があるのです。
「お金持ちになりたい」と願っていても、鳴かず飛ばずのまま忸怩たる思いで過ごしている人は、「とは言ってもそうはならないだろうな」「私みたいなものが・・」という気持ちがどこかにあるから、その通りの不本意な人生を過ごしてしまうのです。そしてその状況を「自分の身の丈に合ったもの」「この位置が自分にふさわしい」としてすんなり納得してしまうのです。入試もそれと似ています。頑張らずに落ちた子に悔しさはありません。意外と「あっさり」受け入れてしまうものなのです。親御さんの嘆きとは裏腹に。
一方、受かる子・成功する子は絶対的な自信を持っています。絶対的な自信を持てるほどに頑張ってきたからです。
自信のある子は不本意な結果など認めません。「落ちるわけがない」「受かるに決まっている」「成功するのが自分にはふさわしい」と信じきっていますので、最初から落ち着いています。落ち着いているから平常心のまま臨める、だからミスはしない。このミスの多少が合否を決めるのですから、頑張ってきた子が受かるのは理屈に合っているのです。
「勉強しない子が落ちる」というのは、単に合格に必要な知識が足りないからという理由だけでなく、不合格を呼び寄せる心的状態を作り上げてしまうからです。
残り10日あります。「自分は緊張しやすい」「また、失敗するのでは」と心配する生徒さんは、とにかくガムシャラに勉強してください。自分に自信が持てるまでです。学習で一切妥協しないこと。そうすれば大丈夫です。
次回に続きます。