成績が伸びない本当の理由。④
2016年4月20日
続きです。
「授業を見せる側の講師」には前述以外にも注意点があります。
性格・・講師は基本的に終始穏やかでなくてはいけません。怒鳴る・苛立つは狭量の証であるだけでなく、(無意識であったとしても)自身の指導技量不足の責任を生徒に転嫁しようとしている証でもあります。また、突然キレる講師がいては生徒は集中して学習できません。また、怒らせないようにするために・・などと学習以外で余計な気を遣わせ効率ロスを招きます。生徒の学習リズムや脳波を乱すような講師を講師自ら率先してやるべきではありません。
声・・大きい声で授業する講師は「自分の言い分が生徒に伝わらない」という無意識の焦り・技量不足の自覚から「力づくで」聞かせようとするからそうなるのです。ガンガン耳に届きますので、聞く側からすれば「注意深く聞こう」という意識が欠落し、中には音が脳に響き授業に集中できないという生徒もいるくらいです。まさに「騒音下での授業」と感じるわけですね。理想は「穏やかに且つ低音で且つ滑舌良くはっきりとした声で」です。人が心地良い声と感じるのは、この三条件が揃ったときです。生徒を心穏やかに集中させるためにも声の出し方には細心の注意を払うべきです。
その他に清潔な身なり・口臭の有無など、外から不快な印象を与えないことも大事ですね。
更に加えるなら「ユーモア感覚」。これも大事ですね。落語で言う「まくら」ができる講師とできない講師とでは、生徒の授業への入り込み方に雲泥の差が出ます。多少「バカができる」先生の方が生徒は安心でき親近感が持てるというものです。しかし、これがメインになるようなことはしないでください。9割「真剣な授業」1割「まくら」くらいでいいと思います。
次回は「授業の受け方」についてお話しします。