成績が伸びない本当の理由。②
2016年4月10日
続きです。
以前にもお話ししましたが、講師間での学力・知識量の差はほとんどありません。生徒も同じクラスに属するのなら学力にそれほどの差はないはずです。なのに結果に差が生まれるのはなぜでしょう?
それは結果の差が講師の「授業の見せ方」、生徒の「授業の受け方」の差に大いに関っているからです。「教える側」「教わる側」、この2つは掛け算です。どちらかがゼロに近ければ、また、どちらの数値も低ければ効果は上がりません。
まずは教える側の話から。「講師の価値は学力・知識量にある」のであれば、例えば「東大の名誉教授」が担任になればいいのです。ですが、「えー、だからと言って成績を伸ばせるとは限りませんよ」というのが一般人の認識ではないでしょうか。なぜなら、野球界でも名選手と言われた人が必ずしも名監督になれるわけではない、ということを皆さん理解しているからです。
いい講師かどうかの見定め方の一つに「生徒がいちいち質問しなくてもいいような授業になっているかどうか? 」というのがあります。「授業中わからないことがあれば後で質問するように」という指示は一見親切に見えますが、理解させられないまま伝えてしまったこと自体が問題です。生徒にわからないことを抱えさせ悶々とした気分にさせていることも問題、そもそもわからないことを質問しに来るような殊勝な生徒は少ないことを理解しておらず、結局そのまま放置させることになってしまうことの問題、、などなど考えれば、「一回の授業で理解させる見せ方」が重要になってきます。
「見せ方がうまい」というのはどういうことか?具体的なお話しは次回とさせていただきます。