「国語の学習法」 文章の読み方①
2010年5月10日
本日より「国語の学習法」を説明してまいりますが、以下の点を御理解いただければと思います。
※ 正しく実行すれば、成績の向上は図れます。また、そのお手伝いとなれば幸いです。が、ネットでの掲載という性格上、すべてを公開してしまいますと、当塾に通っている生徒に対し、不利益や不公平感を与えてしまうことになりかねないという観点から、これから先は通常授業で教えている「秘中の解法」のごく一部についての説明にとどめさせていただきます。なにとぞ御了承ください。
さて、国語は文章が読めないと始まりません。しかし、テストを受けるという特殊な状況下では普段国語を苦手としている生徒はより緊張を強いられ、極端な言い方をすれば「目の前が真っ暗状態」になります。そして、「どうせ今回もダメだろう」と弱気になり、簡単な内容であるはずの文章を読むときも「すでに心ここにあらず」文字を追うだけで精一杯。ですから中身など頭に入ってこない。時間制限があるので、速く読まなくてはとますます焦る。そして更なる上滑りの読みが続く。もはや問題を解くどころではありませんね。文章が理解できていないので解きようがないのです。これでは文章を読んでいるのではなく、文字を眺めているだけ。「文章を読む」とは、その内容を理解することなのです。
そこで提案。行き詰ったときは物事を単純化させ、考えてみましょう。
「どうすれば国語ができるようになる?」と質問する前に、「じゃあ、どうすればできるようになると思う?」「自分を国語嫌いにさせている、もしくは点数を取れなくさせている要因は何だと思う?」と自問自答してみるのです。そして、その個々の要因をノートに羅列してみるのです。すると例えば、
1.何が言いたい文章なのかわからない。
2.言いたいことはわかるけど、何を聞かれているのか設問(質問)の意味がわからない。
3.選択問題で答えを二つまでは絞れるけど、いつも最後の二者択一で失敗する。
4.記述するとき、書きたいことはわかっているのに結局書けない。
などが挙げられるでしょう。
自分の弱点がわかっているなら、早い話それらを解決すればいいだけのことです。なんて単純なのでしょう。
肝心なのは解決したいという強い気持ちがあるのかということです。これがなく、ただ逃げているだけでしたら受験は止めましょう。問題なのはその気持ちはあってもどうすることもできないということですよね。
野球でもゴルフでも一流のプレーヤーはただ闇雲に練習しているわけではありません。まずは自分の苦手な分野に特化した練習をし、一つ一つの弱点をクリアーし、それから次に進みます。
国語も同様。焦らず一つ一つを完成させていきましょう。そのノウハウを伝授します。
まず手始めは文頭でも話しました「文章の読み方」。これを最優先課題とします。それがうまくいけば国語は三分の一できたも同然です。
次回説明いたします。頑張っていきましょう。