「国語の学習法」の前に。
2010年5月06日
以前より「永田先生、成績が上がりにくいと言われる国語でどうしてこんなに偏差値をアップさせることが可能なんですか?」という質問をご父兄からのみならず、出版社からの取材でも受けることが多々あるのですが、それに対し私は「手品」を例にお答えしています。
摩訶不思議な世界を醸し出す手品の世界。「種も仕掛けもありません」と言われてもそれを真に受ける人はいませんね。が、表からそれを見つけることは大変に困難、さすがはプロの手品師です、が、その舞台裏はどうでしょう?最近、手品のネタを後から見せる手法が流行っていますが、その「種・仕掛け」たるやこちらが拍子抜けしてしまうくらい単純です。本当に「子供だまし」のレベルですよね。
国語も同じこと。表向きは難解な文章、それに何を聞かれているのかわからない設問の連続。お手上げ状態になってしまう気持ちもわかりますが、手品同様そっと裏側を覗きこんでみるとどうでしょう?「あっ!」と思うような単純構造で成り立っていることがわかります。それがわかれば国語を「わかりにくい」「抽象的」などと表現することはなくなります。ズバリ、算数以上に点が取りやすい「おいしい科目」が国語なのです。
「だったら、なぜ講師たちはその構造について教えてくれないんだ?」と憤慨される方もいらっしゃるかと思いますが、講師たちがそれを教えないのは決して意地悪をしているわけではなく、「生徒たちはそれぐらいのことは当然わかっているはずだ。」という前提で授業を進めているからです。
ところが、それがわかっている生徒は本当に少ないんですよね(笑)。それをスルーしているから、いつまでたっても努力の割に力がつかないのです。本当は講師自身、生徒がその基本中の基本をわかっていないことにプロならではの鋭い感性で気付き、それに基づいて授業を行うことが大切なのですが・・。
手品の謎もネタがわかれば解明できるように、「基本中の基本」がわかれば国語の難問もすんなり理解でき、解けるようになります。
それがわかれば当たり前のように「最低でも偏差値5アップからのスタート」がスムーズに図れるわけです。
次回より「国語の学習法」の中で、その手の内をお見せしてまいります。