入試を左右する「家庭力」⑥ 「厳しい親とは?」
2010年4月17日
本日は「厳しい親」がテーマです。
「厳しい親」とは前述のように決して親の権限を振りかざす方ではありません。それは自分に厳しく、また、そのような親の姿勢を見たお子さんが自分自身を律する力を養っていけるような好循環を作り上げようと努力をなさっている方です。
例えばお子さんが学習している時間は、テレビを見るなどの楽しみを自重し、その隣で読書をしたり、ご自身の向上のための勉強に費やすなどしてお子様との息遣いをシンクロさせ、同じ空気を共有していただく。そうすれば子供も親の姿勢を見て、「僕も頑張らないと」と気を抜くことはできないでしょう。子供も集中でき、親も勉強できる。一石二鳥です。この一年間は親子とも楽しみは一旦横に置き、同じベクトルで目標に向け邁進してください。長い人生の中で親子がこんなふうに共に過ごす時期があってもいいと思います。
もう一つ求められる厳しさは「時間の管理」です。先日、各生徒に「学習スケジュール」をお渡ししました。相当濃い中身です。また、一切無駄を省いた「入試に勝つことのみを目指した内容」になっていることにお気づきいただいたと思います。問題は「その通りにやっていただけるか?」ということです。親御さんの役割は「学習計画を立てたならその計画通りにやらせる」ということです(有無を言わさず)。ここでの「甘さ」は禁物です。それは確実に夢を遠ざけていきます。
「親自身が自分に厳しく」「時間の管理を徹底させる」ご父兄の役割は基本的にこの二点で十分です。それ以外の時間は昨日申し上げた「優しい親」でいてあげてください。