塾通いしているのに成績が伸びない理由。⑧
2011年7月14日
※ 一週間後には夏期講習がスタートします。この夏の過ごし方ひとつで入試は決まります。一分一秒すら無駄にしない気持ちで過ごしていきましょう。
※今年は当塾6年生を対象に「一人28時間無料社会授業」を行います。地理・歴史はここで完全に仕上げます。後半は算数勝負ですね。頑張っていきましょう。
さて、本日で「塾通いしているのに成績が伸びない理由」の回は終了です。
今までその理由をいくつか挙げてまいりましたが、中でも「受験生本人の気持ち」、これが最も重要なポイントではないでしょうか?
時代・老若男女・洋の東西を問わず、勉強と言えば「気乗りしないもの」というのが一般認識です。塾に通っているのに成績の伸びない子は間違いなくその意識を持っています。「親や講師は子供に勉強をさせる、子供は勉強しなくてはいけない」。学習にはこのように強制力が関わりますね。強制力が関わること自体「勉強はつらいもの」「勉強は進んでしないもの」ということになります。何だか悲壮感が漂いますね(笑)。
しかし、学習することにより多くのメリットを享受できるのも事実です。ですから、学習は喜びであってしかるべきなのです。
例えば学習には空っぽだった自分にさまざまな知識を与えてくれるというメリットがあります。そして、それを吸収した人間は生き方や考え方の幅、それに可能性をかくだんに広げることができます。算数が苦手だった生徒が学習という作業を通し、その面白さに目覚め、そのジャンルに進むことだってあります。かつて国語が嫌いだった私も学習の過程で国語の面白さを知った人間です。ですから当時のことを考えると、そんな私が現在当塾で国語科の講師をしていることが不思議でなりません。
また、学習することで自ら考え工夫する習慣が身につくというメリットもあります。御三家などレベルの高い学校の文化祭・体育祭に行って気付くのは、一つ一つがよくよく練られ構成されていることです。だから楽しい。賢い子は遊び方もうまいです。東大出身者が各界で活躍できるのも「東大生だった」という肩書きがあるからではありません。また、頭でっかちだからでもありません。もちろん有能なのも理由の一つですが、それと共に物事を工夫して考える習慣が身についているから、また、思考する作業を厭わず、むしろ嬉々として行える気力・体力があるからです。
受験勉強を通じ、これらを得られることは素晴らしいことです。ですからこの機会は最大限に活かしたいですね。
ただ、前記のように「とは言っても、なかなかやる気が起きないんだよな」という生徒が大半です。
その気持ちを取り払うにはどうしたらよいか?しかし、それ以前の問題である「どうしてやる気が起きないのか?どうすれば起こすことができるのか?」という理由を考え解決しなければなりません。
その理由などを次回お話いたします。
「勉強が嫌いにならない薬」。こんなのを発明したらノーベル賞ものでしょうが、もう少し現実的に追究してまいります。