飛ばし読みは厳禁。②
2024年4月16日
続きです。
前回も申し上げましたが「中学入試は戦い」です。極論を申せばサバイバルゲームに臨むような感覚で対峙していただきたい。。「中高6年間、付属なら10年間の人生がこの一瞬で決まる」ならリアルに「人生をかけた勝負」と言えなくもないのです。「もしあのときあの学校に受かっていたら(落ちていたら)」とパラレルワールドを想像してみたらわかると思いますが、「入試の結果で人生がだいぶ変わってしまう」のが本当のところです。だから、自分の人生を自分で思い通り構築していくために、その前哨戦とも言うべき中学受験には真剣に臨んでいただきたいのです。
なぜこのように大仰しい話を最初にしたかと申し上げれば(国語に関して言いますと)「漢字ひとつ丁寧に仕上げられない子」「平気で記述の空欄を作ってしまう子」「選択問題で適当に選ぶ子」が多く、とてもではありませんが「命がけで入試に向き合っている」とは言えないケースが目立つからです。あえて失点してしまうようなこと、落ちる可能性が高まるようなことを平気でやる、そしてそれを改善しようと努力もしないで、現状維持のままでもなぜか自分は入試に受かると思っている、そのように「根拠なき楽観」をしてしまうことへの理解に苦しむからです。
タイトルにある「飛ばし読み」は人間の弱さが出てしまう行為です。「めんどくさい」「疲れた」「理解できない文だから諦める」「どうせ今回もダメだから捨てる」こういう「弱い自分」がそのような行為をさせるのです。これでは戦さの種類に関係なく勝つことはできません。
「飛ばし読み」を防ぐにはまず「国語で満点を取るんだ」という気概、「過去最高点をとるぞ」という決意、「自分はできるんだ」という自信、これを前もって準備し臨んでください。負けることを前提とした勝負で勝つことはないからです。
そしてまずは「手を使う」こと。一文一文鉛筆を使い、なぞるようにして読み進める。鉛筆を動かすスピードを可能な限り速め、目はできるだけそのスピードについていくようにする。更に「心で音読する」こと。つまり「手も目も心も使い全身で読む」のです。スポーツをやる感覚と同じですね。目だけ使いぼーっと読んでいては理解力は高まりません。
そして・・
まだまだはあるのですが、このテーマにつきましてはこのくらいにさせていただきます。ですが、上記のことをやるだけである程度は改善されると思います。
次回は新テーマです。