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国語対策法を伝授

「学ぶ」とは「真似る」こと。②

2024年3月25日

 続きです。

 さて、女の子にありがちなのですが「ノートが異常に綺麗」な子がいます。字の美しさもさることながら色とりどりのマーカーを使い「装飾品」のごとく鮮やかに仕上げている子がいます。国語の文章も「主要箇所」と思われるところに、これまた色とりどりのマーカーを使い分け線を引いている。体験授業でこういうノートを見せられ「これ、授業中に仕上げたの?」と問うと「うん」少し誇らしげに生徒さんは答えます。

 これを見た瞬間に「あ、この子はできない子だな」と察知します。そして案の定体験授業でそれが暴露されます。つまりマーカーの使用頻度と学力はだいたい反比例するのです。なぜでしょう?

 これは子どもが・・というより「親の影響」です。「ノートを綺麗に仕上げなさい」「文章を読むときは大事な箇所に線をつけなさい」という親の指導に影響され、子どもがその通りにやっているのです。すると親は「素直な子」として我が子を評価し、評価されて嬉しい子はこれを踏襲するのです。なのにテストの結果が思わしくないと、我が子がしっかり勉強しているのに伸びないのは塾や講師のせい、とか言い出します。しかしそもそも上記の親は自分の指示・指導がおかしいことに気づいていないのです。俗にいう「子どもの頃に勉強のできた親」「中学入試経験のある親」だとこういう指導はしません。これまたなぜでしょう?

 それは「そんな暇はないから」です。暇だからこういうことをするんですね。では、暇とは?それは「講師の話を聞いていない時間」を指します。上記の子は先生の話を聞かず「綺麗なノート制作」に授業時間を使います。文章に線をつける子は集中して読む以上に「文章を色とりどりにして頑張った気になること」に授業時間を使います。要は貴重な時間を使い本末転倒なことをしているのです。本当の優先順位は「ノート作りより先生の話を」「色とりどり文章より集中して読むことを」なのです。そもそも色とりどりにしたところでこういう子はそういう箇所を特に覚えているわけでも活用しているわけでもないのです。色とりどりにすること自体が目的になってしまっているからです。ぶっちゃけ「自己満足の世界」に浸っているだけなのです。(魔除けやお札のごとく、勉強机の前に年表や公式を貼るよう指導しているご家庭も子どもに自己満足感だけを与えている)

 先生の話を集中して聞いていたらノートを作る暇はない、集中して文章を読んでいたら文にマーカーをつける暇はない。できる子はそんな暇はつくらないのです。そのせいで確かにノートなどはおざなりになりやすいし、文章にマーカーをつけることもない。しかし講師の説明をしっかり聞き、真似ること実践することに重きを置きますからテストで結果を出せるのです。

 中学受験で上位校に合格したような親御さんはそのあたりは熟知しているので、塾からの帰宅後子どもに「ノートきちんと取れた?」「文章にマーカーつけた?」とは問いません。「先生の話よく聞いてきた?」と問うのです。「聞いて真似して活用した」という回答ならOKです。「板書されたグラフを写すのに一生懸命で何も聞いてなかった」では意味がないのです。

 ノートを綺麗にしたいなら授業時間ではなく、家に帰ってから暇なときにしてくださいね。復習を兼ねたこういう作業でしたら有効だと思います。

 次回に続きます。

 

 


 

 



 

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