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国語対策法を伝授

「社会」は「暗記もの」なのか?

2024年1月24日

 入試直前のギリギリで伸ばせる科目は?と聞かれると大抵の方は「社会」と答えます。「暗記もの」だから詰め込めるだけ詰め込んで入試当日にバーッと吐き出せばいい、みたいな、そういう科目だと思われています。ですが出題する中学は「暗記力に優れた子」「生き字引のような子」を求めて入試で社会を課しているわけではありません。確かに昔は「覚えた年号を吐き出せ」タイプの問題を出す傾向にありましたが、しかし例えば本能寺の変=1582年を覚えることにどのような意味があるのか?実際そこからは何も得られないし見えてこないんですね。ですからそういうナンセンスな問題を出す学校はめっきり減ってしまいました。(授業で永田は年号覚えを生徒さんに課すことはありません、社会の本質からずれているからです)

 その代わり「時系列」で考えさせる問題が増えています。たとえばサイパン陥落→東京大空襲→沖縄戦→広島原爆投下→ソ連の満州侵攻→長崎原爆投下→無条件降伏など。この流れをバラバラに並べて正しい順に並べ替えさせる問題ですね。

 どの科目もそうですが「理屈で物事を考える」ことが求められています。そこを違えると出題者の意図から外れた学習をしてしまうことになるのです。上記の時系列の問題も「ひたすら暗記しなさい」を求めているのではないのです。社会(特に歴史)は「因果関係を知りそこから未来を予測をする科目」として捉えるのが正しいのです。「サイパンが陥落したら爆撃機も中継点なしで東京に爆弾落とせるよね」こういう理屈を知ることを求められているのです。「原爆落とされただけでなく中立条約結んでいたソ連が敵に回ればもうおしまいだよね、無条件降伏やむなしだよね」みたいな。そしてそこから「無謀な戦争をすると痛い目に会う、だから戦争はしてはいけない」という「未来予測」ができるようになるのです。こういう力を身につけて欲しいから優秀な生徒を求める難関校では「理屈で考えさせる問題」を社会で頻出させる傾向にあるのです。

 正月早々、能登半島で地震が起きました。津波の被害も出ました。時事問題で「どこで地震が?」「能登半島」みたいな問題は出るでしょう。(今年はその可能性はないかもしれませんが)そういう暗記は最低限必要ですが、上位校ではこういう問題は出しません。「もし都心で地震が起きた場合、東京湾で津波は起きるでしょうか?」「滋賀県で断層のずれによる地震が起きた場合、琵琶湖で津波は起きるでしょうか?」みたいな「理屈で考える」「未来予測をさせる」問題を出すはずです。もしかしたら記述形式で出すかもしれません。

 「社会を暗記もの」と思っている人にとっての社会は無味乾燥なものです。無味乾燥なものには意味がありません。また社会ほど講師の力量が問われる科目はなく「はーい、ここ入試に出るぞ」「しっかり覚えておけ」を連発するタイプの講師には「楽しく学ぶ意味のある社会」を教えるのは無理なのです。

 社会にせよ、理科にせよ「どういう科目なのか?」「何を求められている教科なのか?」その根本理解ができていないと勉強法は間違えたものになるし、「入試後にお覚えたことは全て消えた」になるのです。

 勉強したのに、大事なことは何も学べていなかった。
 これでは意味がないのです。
 

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