子どもを潰す親のタイプ。
2024年1月17日
1月も半ばになり埼玉の1月受験も佳境を迎え、その後に千葉受験が始まります。
この時期くらいから受験生と親との「不穏な会話」を至るところで目にすることになります。昨日だけでも2件目にしました。会話の内容は概ね似ています。
受験帰りなのでしょうか、地下鉄内で隣に座っていた親子の会話。
親「どうしてあんたは世界遺産くらいきちんと覚えてないのよ!」子「だって・・」(半泣き)
もう一件も受験帰りと思われる親子の会話、これはマンションのロビーで。
親「もう、やる気ないんだったら受験やめるからね!」子「難しかったんだから仕方ないだろ!」(超反発)
人目も憚らず他人が振り返るほど激しい親子喧嘩をする光景、この時期に見られる「あるある」なのですがどうして受験に絡んだ喧嘩が起こるのか、そのあたり原因を考えなくてはいけません。
(長年の指導経験から言えることですが)そもそも勉強のことでの言い争いが習慣化されている親子のいる家庭の受験成功率は高くありません。親がヒステリーを起こす→子どもが反発したり萎縮したりする→勉強に後ろ向きになる、、、この流れで子どもの成績が伸びなくなるのは火を見るより明らかだからです。はっきり言いますとアンガーマネジメントできない親(特に母親)の元で育った子は勉強嫌い且つ無気力・自己肯定感の低い子に育ちます。これはもう間違いなく、なのに、親が全然変わろうとしない(変えようとする気がない)ので、この悪循環が入試直前まで続きます。
こういうヒステリックな親御さんは胸に手を当てて考えていただきたいのです。「どうして自分は子どもに過干渉で、口うるさく、成績のことや受験のことで過敏に反応してしまうのか?」についてですね。
親がこうなるのはですね。子どもの将来を心配しているからではないんですね。子どもの立身出世を願っているわけでもないんですね。自分(親)のことを心配しているだけ、だからなんです。子どもの将来が自分の将来にどのように関わっていくのか?そこを心配しているだけなんです。考えてみれば「とんでもないジコチュー」な話なんですね。本来親と子どもは別人格であり、それぞれの価値観で生きているのに、自分の価値観を子どもに同化させようとするのは「子どもと私は一心同体、子どもが潰れたら自分も潰れる」と勘違いしているからなのです。「子どもは自分の分身であり一部」という考えが強すぎると、子どもを自分の傘下に置き、自分の都合に合うようコントロールしようとします。これを「子育て」と勘違いしている家庭に合格の吉報が舞い込んでくることはないのです。
次回に続きます。