悲愴感を漂わせたら大体負けます。
2023年12月02日
2月入試まで残り2ヶ月。12月→冬休み→1月受験と、ここから時間は光陰矢の如く過ぎ去り、そして気づいたときには2月1日受験当日になっていたりします。何も成し遂げていない、準備不足を認識したままの状態で「その日」を迎えることが多い。しかし大半の方がそうであり、不本意な進捗の状況下で不安に満ち満ちたまま入試本番に臨むことになります。
さて、不安の先取り、というわけでもないのでしょうが、この時期から情緒が不安定になるのはお子さんよりむしろ親御さんの方です。「失敗したらどうしよう」という負の気持ちが頭をもたげ、それに苛まれる方も多いのではないでしょうか。
その情緒不安定の捌け口が受験当事者の我が子だったりします。「こんなのわからないの」「ちゃんと勉強してるの」と責めたて、子どもが落ち込むと、そんな自分の振る舞いに嫌悪したりで、中には「受験やめてしまおうか」と失望する方もいらっしゃったり、兎角この12月は受験に関わる人(特に親)にとっては精神がやられてしまう「魔の月」なんですね。長年この仕事をやっているとご家庭での「修羅場」が手に取るようにわかります。
こういう実験があります。手を組んで左右立たせた人先指の真ん中の空間を見るのです。そして「くっつくな」「くっつくな」と唱えれば唱えるほど左右の人先指同士がくっついてしまうのです。つまり負の状態をイメージしたり意識したりすればするほど「そういう結果」になってしまうのです。「落ちたらどうしよう」「どうしても受からなければ」と悲壮感を漂わせたり、慌てて湯島天神に出向いて神頼みしてみたり、そういう意識が高まれば高まるほど「負の結果」に陥りやすくなるのです。
ではどうすればいいのか・・・という話ですね。
次回はそのあたりについてお話します。