中学受験は個別指導で成績伸び率の差が出る!!

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国語対策法を伝授

成績が伸びないのはおかしいことだと思ってください。④

2023年11月01日

※ 11月に入りました。2月の本番まで残り3ヶ月です。この時期はとにかく苦手科目をなくす、あわよくば得点できる科目にしていく作業に注力すべきです。毎日毎日の過ごし方が重要です。頑張っていきましょう。

 「テストの見直しをしない」「字が汚い」「質問をしない」「同じミスを繰り返す」これらはなかなか成績が伸びない生徒さんに共通することです。このお話は前回もいたしましたが、このようになってしまう原因は受験生としての当事者意識がないからです。なぜその意識がないのか?それは「受験をしたい」ではなく「受験をやらされている」という感覚があるからです。勉強に限らず「やらされている」と思っている間は自分から動くことはありません。上記の四つは能動的にやることですから「やらされている子」は親から言われるまでやらないのです。これではいつまで立っても成績は伸びません。

 もう一つ彼らに欠落しているのは「自分で調べる」という作業です。これも自主性が必要ですが、やはり上の四つの同じようにやらされ感のある子は自分から調べようとしません。スマホもパソコンも図鑑も辞書も自宅にあるのにも関わらず、、です。これは本当に宝の持ち腐れだと思うのですが、こういう子は決まってこのように言います。「これは塾で習っていないから」と。つまり「教わっていないこと以外は覚える必要がない」ということなんでしょうが、これでは知識の幅が広がりません。

 例えば当塾には豊洲近辺に住む生徒さんが多いのですが、周り近所のことをあまり知りません。「歌舞伎座ってどこにある?」「門前仲町にある神社は?」「築地にはかつて何があった?」「築地と月島の境を流れる川は?」など答えられないのです(笑)。某大手塾では「東京に住んでいる子なら、当然東京のことは知っているよね?」ということで地理で「東京問題」を扱っています。実際東京の地理を頻繁に出題する学校(開成など)もあります。つまり自分の身の回りにどれだけ興味を持ち、興味を持ったことをどれだけ調べてるのか・・みたいなことが問われるのです。上の「歌舞伎座」で思い出しましたが、昔慶応の中受問題で「知らざあ言って聞かせやしょう」このセリフは歌舞伎で何の演目のものですか?」というのが出題されました。(答え「白浪五人男」) もっと言えば「白波」とはどういう意味でしょう?まで問うていた問題もありました(これは大学入試で)。

 豊洲から銀座に向かう晴海通りの途中で右手に歌舞伎座を見ることができます。自家用車でもバスでも親が同席している子に「ほら。歌舞伎座。今日は何のお芝居しているんだろうね」「歌舞伎役者ってみんな男の人だね」「猿之助はさるのすけではなく、えんのすけだからね」とかそういうたわいない会話の中で子どもは知識を増やし、興味が湧いてくるのです。

 「塾で習ったこと以外は何も知らないし興味もないし覚える必要もない」。
 こういう事態になるのは、そもそも親子間での会話が不足しているからではないか?と推測します。

 「中受をやらせる親」は「中受をやらせれている子」に対して「勉強しなさい」「早くしなさい」など「〜しなさい」形でしか会話をしていないのではないでしょうか?そこには雑談を入れる余裕などないのでしょうが、最近の入試は「会話がきちんとできている健全な家庭かどうか」を判断するためにこのような「雑談に出てきそうな問題」を出す傾向にあります(渋谷系とか)。

  旅行に行っても「楽しかったね」で終わるのではなく、かと言って「昨日行った高尾山の標高は?」とか質問責めにするのでもなく、何気ない会話の中でそういうことを自然な形で教えていく技量が親には必要です。親御さんがそういう「演者」になれるかどうかですね。上手い子育てをする人は子に「自分の素」を見せません。そういう「大人」になれるかどうかが肝要ですね。

 次回は新テーマです。

 


 

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