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国語対策法を伝授

特記 就活を終え感じたこと。

2023年6月28日

 永田の就活ではありません(笑)。子どもの就活です。 

 大学4年になった我が子の年初からの就活、実は3年の後期からすでにその準備はしていたのですが、何とか無事第一志望の企業から内定をいただきました。

 インターン、ES、グループディスカッション、面接1、2、最終面接などなどを経てやっとこさ推定倍率60倍の企業から内定をいただき、本人のみならず親である私もほっとしています。同じサークル仲間も皆6月前には内定をもらったらしく、やれ卒業旅行だ、飲み会だと浮かれた日々を過ごしつつも、卒論は気を抜かず、みたいな毎日を過ごしています。いつの世でも大学4年生の過ごし方そんな感じですね。

 大学入試(一般入試でしたが)の時も推定倍率20倍超えでした。その中で合格を勝ち取れたことはそれはそれで良かったですが、本人曰く「就活に比べれば大学入試の方がナンボか楽」なんだそうです。大学の仲間も異口同音にそう言っているとのことです。大学入試と就活は何が違うのか?それは前者は自分の努力だけでなんとかなるが、後者には自分の努力に加え、面接官対策も必要になる、要は相手の琴線に触れるような言動や振る舞いができるかどうかで合否が決まるということなのです。

 琴線に触れる、それにはただの綺麗事や嘘八百を並べるだけでは通用しません。海千山千の面接官をごまかすことはできないのです。特に「ガクチカ」と呼ばれる「学生時代に何に力を入れたか?」については「テニスサークルで副部長を・・」とか「そこで協調性と統率力を・・」みたいな「面接官が聞き飽きたような内容」を盛りだくさん並べても通用しないのです。実際に体験したことを臨場感を持って話せるか、臨場感を持たせるには論理的に組み立てられた話でないと面接官の胸に刺さらず共感を得られないので、そこに細心の注意を払いスピーチできるか、共感を得られて「そのガクチカの体験を活かすために、また活かすことが可能な弊社にぜひ・・」と言わせしめるだけの面接に終始できるか・・就活はそこで勝負が決まります。

 なぜ就活みたいな中学受験に関係なさそうなこ話をしたかと申しますと「中学受験成功」「大学受験成功」を経て「これで一安心」とならないのが昨今の事情だということをお伝えしたかったのです。「東大に入りました。もうそれで安心です」という時代でも世の中でもないのです。例えば東大に入ったなら「そこで何を学んだか?」「どのような活動をしてきたか?」「どのような人間関係を築き上げてきたか?」要は「大学生活をどれだけ充実させてきたか?」「そこでどれだけ総合的人間力をつけてきたのか?』就活ではそこが問われるのです。

 上の話は中学受験、大学受験と成功し、「人生のゴールにたどり着いた」「プレミアムチケットを手にした」と安心仕切っているお子さん、親御さんに警鐘を鳴らす目的で語っています。せっかく大学に受かっても「燃え尽きたまま」で終わってしまうと、もうその先は明るくないと心得た方がいいと思います。

 そして大学ですが(これは厳しい現実を申し上げますが)例えば日経225採用企業・国内大手金融機関(銀行・証券・保険など)なら「最低でもマーチ」、TOPIXコア30、外資コンサル・金融・五大商社への入社を希望するのであれば「東京一工早慶レベルの大学」に入っておかないと無理だということです。皆さん方もせっかく中学受験を目指すのでしたら、最終的に大学はその辺りに収まりたいですね。しかもそういう大学に入っただけではダメ。安心しきってぼーっと無為に過ごしていてはダメ。なんらかの「ガクチカ」を身につけられるよう計画的に「充実した大学生活」過ごさなければいけないのです。

 本当に生きていくのは大変ですね、気の休まる間もありません(笑)。

 みなさんが挑む中学受験は「はじめの一歩」にすぎません。「御三家に入れたから人生成功」ではないのです。ですがこの「はじめの一歩」こそが大事であるのは間違いありません。

 その辺りを意識しながらお過ごしください。

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