「品詞の用法」-「の」
2010年2月23日
本日は助詞「の」の説明です。これも中学入試ではおなじみですので、下記で述べる三種類をしっかり覚えてください。
1.「僕の本」・・この「の」は最もなじみのある使い方ですね。これを少し難しくいいますと修飾の「の」といいます。つまり、「どのような本」なのかを「僕の」でくわしく説明しているのです。もう一つの特徴は「の」をはさんだ上下、つまり「僕」と「本」が名詞になっているということです。
2.「僕の書いた作文」・・この「の」を「が」に置き換えても文の意味は通じますよね。また、「僕の」→「僕が」にしても意味が通じるということは、この「の」は主語を作る「の」だということがわかります。簡単にいえば「が」に置き換えられる「の」ということです。
3.A 「これは僕のだ」・・この「の」は「もの」が省略されている形ですね。正確にいえば「これは僕のものだ」となります。
3.B「そんなの知らないよ」・・この「の」は「こと」が省略されている形ですね。正確にいえば「そんなこと知らないよ」となります。
※ 3ではABと二種類説明しましたが、「もの」「こと」ともに名詞です。ですから、「3」でひとまとめにしました。