子どもが勉強するもしないも結局は親次第。④
2023年4月12日
※ 45.7→63.3 46.0→66.7 40.7→62.7 左記は去年受け持った生徒さんの国語の偏差値の推移です。このように「あり得ないことが起こる国語の学習法」は確実に存在するのですが、お子さん・親御さん・塾講師を含めほとんどの方はそれに気づいていません。「どうしてこうなるのか?」興味のある方はご連絡ください。
続きです。
叱るだけでは子は勉強しません。また、ひたすら褒めるのも有効とは言えません。では、どうすればいいのでしょうか?
人間は論ではなく、利で動きます。「勉強が自分に利する」→「確実に利する」が「自分の運命である」と確信できれば、子どもは放っておいても机に向かうのです。このようにお子さんを誘導することが家庭教育では必要なのですが、私の知る限りこれを実践しているご家庭は極少数です。
では、具体的な誘導法は?私がお勧めしたいのは幼少時から「あなたは将来大物になる」「今はともかく大器晩成型だ」「幸せになれる運命にある」など「未来に希望を与える言葉」を日々繰り返し刷り込ませることです。根拠などは特に必要ありません。「素晴らしい手相をしている」とか「ここに黒子のある子は出世する」とかでもいいんです。そういう「神秘な世界」を利用することで、親御さんからの言葉の影響を受けやすい年少の子は「私の将来は明るいんだ」と確信するようになるのです。その確信がより強固になれば「だけど運だけではなく努力しないとそうならないな」と自分自身を戒め、「運を活かすための努力」つまり自ら学習するようになるのです。こういうことを言うと笑う人もいますが、偉人伝などを読むとそのようなことを実践していた親(エジソンの母親など)は多く出てきます。
しかし、これは日頃より親御さんが子どもを信じていないと、また、お子さんも親御さんを信じていないとできない教育法です。ですから(ことあるごとに申し上げていますが)「幼少期より信頼関係を結べるような接し方」を親がやってきたかどうか?が問われるのです。
自分は運がいい人間だと信じ込んでいる人、並行して努力を惜しまない人、この両輪を携えた人は「不思議な勝ち方」をします。こういう人はどんなピンチに陥ったとしても、「自分の将来は明るいに決まっているのだから、この試練は自分をさらに飛躍させるためのワンクッションである」とプラスに捉えます。そして、傍目には「あんなにどん底にいた人が成功者になっている、不思議だな」に見えることを、当然のことのように成し遂げられる人になるのです。
まとめますと
自分の将来を信じられる子は努力を惜しみませんし、その信じた結果を得ることができます。
親の役目(教育)はガミガミ叱りお子さんに劣等感を与えることでも、煽てて気分だけ良くさせることでもありません。
いずれお子さんは自立して独り立ちしていかなければなりません。
そのために家庭教育は「自分の将来を信じられる子」「自分のことが大好きな子」「自己有能感の高い子」に育てることを最優先して考えるべきなのです。
次回は新テーマです。