子どもが勉強するもしないも結局は親次第。③
2023年4月07日
続きです。
例えば「1時間働いたら君に1000円あげるよ」と言われれば働く人も多いと思います。ですが「1時間働いても君に賃金支払えないかもよ」と言われたらどうでしょう?働きませんよね。それは「未来が確約されていない」からです。この曖昧な状況で「君は働こうとしない怠け者だ」と叱っても、「君は素晴らしい働き手だ」と煽てても、「君」は動くはずはありません。勉強も同じですね。「やったところで意味があるの?」「未来を確約してくれるの?」ここが曖昧だから動こうとしないのです。
さて、人間の運命は何で決まるのでしょう?多くの方は「勤勉さ」「真面目さ」と答えると思います。「努力すれば道は開ける」とも。確かに「勤勉さ」「真面目さ」「努力」こういう要素が欠けていると人は成功しないと思います。しかしこういう要素が揃っていれば必ず成功できるかと問われれば、「そうだ」とも言い切れません。自分から進んで勉強しない子は、「そうだ」と言い切れない大人(親)や自分に対して疑心暗鬼になっているからそうしないのかもしれません。
「そうだ」と言い切れないのは未来が不確定だから、なぜ不確定になるかと言えばそこに「運」という不特定要素が関わるからです。どんなに頑張っても努力しても「運の悪い人」は日の目を見ないまま終わってしまいます。私より真面目で努力家で優秀な人は山のようにいますが、皆が皆成功しているわけではありません。一方で私なんぞは「運」だけでここまできたような気がします。
もちろん運だけを頼りに生きていくのは良くありません。しかし、運をないがしろにするのは尚更良くありません。運は偶然の産物ではなく、ある程度必然性を帯びているのです。つまり運とは「たまたま」というより「引き寄せる類のもの」ではないか?というのが、「思考は現実化する」を長年実践してきた私が至った結論です。
人生を左右するかもしれない運、引き寄せが可能な運、こういう話をすると「オカルト話かい」と突っ込む方もいらっしゃるかもしれませんが、決して運を軽く見ることはできないのです。「実力があるのにパットしない人・不運な人」は、多分運についてあまり真剣に取り組んでこなかったからそうなってしまったのでは、、と思ってしまうのです。
前回の結論を申し上げますと、子育てで大事なのは「子どもの未来を確約させる接し方」「運をつけさせる接し方」を心がけることです。これを長年継続することにより、お子さんは嬉々として勉強するようになります。
確かに叱る親御さんは多い、そして褒める親御さんも多い、しかし、「運を育てている親御さん」に出会ったことはほとんどありません、が、人生を左右させる「運」がどのくらい重要であるかについてご理解いただいている方も多いと思います。だとしたら、そこを蔑ろにするわけにはいかないのです。
次回はもう少し踏み込んだお話をさせていただきます。