勝つも負けるも子どもにとっては良い経験。
2023年3月19日
※今月15日以降、お問い合わせ多数いただきありがとうございます。既報通り今年は4月開講で「生徒数を絞る・授業数を絞る」ということを明言しておりますが、今後当塾は(現時点でお勉強ができるかできないかに関係なく)「真面目で素直で情熱のあるお子さん」を優先的に指導したいと考えておりますので、今月はその選考期間とさせていただいている、とお問い合わせいただいた方にはお伝えしております。今暫くお待ちいただけますようお願いいたします。
世の例に漏れず、中学入試にも競争力の原理が働きますので「受かる子」「受からない子」が発生するのは当たり前です。「成功したい失敗したくない」「勝ちたい負けたくない」から年少時より頑張ってお勉強及び塾通いに精を出す。しかし自分なりにいかに努力してもやはり受験生全員が受かるわけではないのです。「成功するには努力が大事、努力しなかった成功者はいない。だけど努力さえすれば必ず勝てるというわけではない」という現実を突きつけられることは幼い小学生にとって残酷ではありますが、小学生時代にその体験をできることは貴重なのではないでしょうか?人生において無駄なことは何もないのです。
なぜ貴重で、無駄ではないかと申し上げれば「失敗体験は必ず成功に結びつく」からです。特に年少時の失敗は大人になって花を咲かせる糧になるからです。
失敗を嫌い、成功の積み重ねだけを理想と考える人は大成できません。そういう方は免疫力が弱く、小さな失敗なのに大きなダメージを受け、すぐ挫折して立ち上がれなくなってしまうケースが多いからです。また、失敗してヤケになり自暴自棄になる人は成功者どころか落伍者として人生を終わらせます。「失敗を成功につなげられるよう思考できる人」のみが大成するのです。事実、世の東西を問わず、今昔を問わず成功している人は(特に若い頃に)大きな失敗・挫折を経験しています。こういう方々は(苦労は買ってでも、、ではありませんが)むしろ失敗を「しめた」「この後に大いなる成功が待っている」と考えているのではないでしょうか?
私のように投資を生業としている人間は「沈んだときこそ買い」が真実だということを日々の体感で知っています。「投資勘」「勝負勘」は失敗しないと身につかないものだということも知っています。だいたい失敗したなら、後々その何倍もの実利を得られることが往往にしてあるのです。しかしボーッとしていたらそれは訪れません。「失敗から何か教訓を得る」を日々考える習慣が身についていないと次の成果を得られないのです。人生は「運と不運は半々」なのです。「いやいや不運の方が多い」と感じる人は「運の見逃し率」が高いだけなのです。
もちろん中学入試で受かる・勝つ・成功する体験は良い事に決まっています。しかし、もしかすると受からない・負ける・失敗する経験は(それをうまく活用すれば)前者の何倍もの実利を得ることを可能にしてくれるかもしれないのです。
中学受験の素晴らしいところは「年少時に人生の真実を学べる」ことです。
「人生の大事なことは全て中学受験で学んだ」このように言っていたかつての教え子がいましたが、ベンチャー企業を立ち上げ上場準備中の彼も「中学受験挫折組」の一人でした。
「人生で経験することに無駄なことは何一つない・全ては糧」。そう思える生き方をしたいものです。