「品詞の用法」-「らしい」「そうだ」
2010年2月22日
今回は「らしい」「そうだ」の説明ですが、これで、中学入試に出やすい助動詞についてのお話しはいったん終了です。今まで教わってきた分をしっかり復習しておいてください。(次回は助詞「の」の説明をいたします。)
「らしい」・・助動詞では「推定」の意味で用いられます。例 「明日は晴れるらしい。」
しかし、注意していただきたいのは、「らしい」には名詞の前について形容詞の役割をするタイプもあるということです。前者と混同しないよう注意しましょう。例 「とても男らしい人。」(形容詞は名詞の前について、その名詞を修飾する(くわしく説明する)働きがあります。今回はどういう人かについて、男らしいと修飾しています。)
次に「そうだ」ですが、これは「伝聞」(他者から聞いたこと)と、「様態」(物事の様子・ありさま)の二種類があります。
例 伝聞の「そうだ」・・(天気予報によれば)明日は晴れるそうだ。
様態の「そうだ」・・(夜空に月が出ている様子から)明日は晴れそうだ。
見分け方・・伝聞の「そうだ」の前が「晴れる」で終わっているのに対し、様態の「そうだ」の前は「晴れ」で終わっています。つまり、「晴れる」のように言い切りの形(句点がついて文を終わらせる形)に続く「そうだ」は伝聞、そうでない場合は「様態」として考えるということです。