成功するにはこのようにお考えください。⑥
2022年11月25日
続きです。
今回は「そもそもなぜ中学受験?」のお話をします。
まず、中学受験を成功させたい理由を考えてみましょう。
ブランド校に入りたい、もしくは少しでも偏差値の高い中学に入りたいのは、気分良くなりたいからですか?それとも自慢したいからですか?
その動機は大いに結構です。他に校風がいい、制服がいい、なども理由としてはアリですね。ですが、ほとんどの方にとっての一番の理由は「有力大学への近道になるような中高6年間の学習カリキュラムが充実しているから、または指定校推薦枠の幅広さに魅力を感じるから」ではないでしょうか? つまり「先の大学受験を見据えない中学受験はあり得ない」ということです。要は「将来の大学受験ありきの中学受験」なのです。
その大学受験ですが、大学合格が一番大事、それも旧帝一工早慶に入ることが大事、最低でもマーチに入れれば上々、みたいなところがありますが、こういう「ブランド難関大学」に入りたい理由は何でしょう?多くの方は「充実した人生を送るため」とお答えになるかもしれません。そして「充実した人生」とほぼ同義なのが「経済面で苦労しない」であり、結局中学受験の目的も(ぶっちゃけて言いますと)最終的には「将来金で苦労しないため」に行き着くのです。
ですが、例えば皆が憧れる御三家→東大→一流企業という流れを築いて働いたとしても、年収は頑張っても1500万前後がやっと(しかもそのうち半分弱は税金で持って行かれる)、残った手取りを住宅ローン・生活費・教育費等々に回すと可処分の部分はそこそこしか残らず、「リッチな気分に浸れない人生」のまま終わってしまう可能性が高いのです。そうなると「なんのための受験だったのか?」と虚しくなりますね。損得勘定で言うと意外と「苦労が多い割に得られるものが少ないのが中学受験であり大学受験」なのです。思ったほど費用対、時間対効果が高くないような気がします。
では、学歴不問の人生でいいのか?と問われれば(中卒で富豪になったという話もありますが、そういうレアケースは除外して)、それはそれでハイリスクでおそらく上記ほど充実できないと思います。大卒者と比べて職業の選択肢が狭くなる分、日々稼ぐことに苦労する率が高くなることが多い(非正規雇用、あるいは最悪ワーキングプアまで含めて)ので、やはり「学歴は高いに越したことがない」のかもしれません、が、それは「リッチになるため」というより「プアにならないため」というリスクヘッジの意味合いの強い「保険としての学歴」ということになります。
何だか夢も希望もないようなお話をしてしまいましたが、日本人の多くは「大きい会社で真面目にコツコツ働きしっかりお給料をもらうことが大事」という発想、と言いますか価値観から長年抜け出せていません。つまり「所得とは給与」「給与は労働の産物だ」「だから労働して給与を得ることに価値がある」「労働以外で得た所得は俗に言う泡銭なので価値がない」みたいな「自分に課した縛り」「世間の古い価値観」から抜け出せないから苦労するのです。
中学受験成功→大学受験成功は「人生で負けないための過程」かもしれませんが「人生を勝つための過程」になりきれていない感があります。
何が足りないかというと「成功を引き寄せる技術」ですね。勤勉・従順・真面目さ・(世間で言うところの)敷かれた成功のレールに乗る、だけでは「突き抜けた成功」は得られないのです。
では、どうすれば良いのか?
次回はテーマである「成功するにはこのようにお考えください」のお話をさせていただきます。