「品詞の用法」-「ようだ」
2010年2月21日
今回は「ようだ」です。(「ような」・「ように」で考えても構いません。)
「ようだ」には三つの用法があります。確認してみましょう。
1.「推定」の「ようだ」・・不確かなことだが、十分それが起こるであろうと予想される場合使われます。例えば空を見上げると、どんより曇っている。確実とは言えないまでも午後から雨が降る可能性が高い場合などです。
例 「午後から雨が降るようだ」・・次回以降説明する助動詞「そうだ」「らしい」もそれぞれ推定の意味が含まれていますが、これらは必ず「言い切り」の後に付くという共通点があります。(「降る」は言い切り、つまり、その後にマル(句点)を付け文を終了させることができるという意味です)
2.「例示」の「ような」
例 彼のように算数ができる人になりたい。桜のような美しい花が好きだ。
両者の共通点は「算数ができる人」の一例として「彼」が、「美しい花」の一例して「桜」が挙げられているということです。このような形で使われる「ようだ」を「例示のようだ」と言います。
3.「たとえ」の「ようだ」
例 「あの雲はじゅうたんのようだ。」「怪獣のような姿をした昆虫。」
どちらも「まるで」を付ければ、雲をじゅうたんに、また、昆虫を怪獣にたとえていることがわかります。これを「たとえのようだ」と言います。
以上「ようだ」の三種類を覚えてください。