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国語対策法を伝授

人間力がモロにでるのが国語という科目。③

2022年10月23日

 続きです。
 
 前回までの話をまとめますと「国語は人間力」で決まります。つまり国語は「体力」「集中力」「忍耐力」など「より良く生きていくために欠かせない資質」を総合的に駆使して対峙すべき科目だということです。これら資質に「論理的思考力」「柔軟な思考力」「正確に物事を処理する力」などを加え、頭をフル回転させないと対処できないのが国語であり、小手先のテクニックやセンスで何とかなるものではないのです。

 上に加え「成績を飛躍的に伸ばし、ひいては志望校に合格する水準まで国語力引き上げる」にはコツがあります。これが理解できれば、偏差値10〜20(例えば偏差値30台の子は50台へ、40台の子は60台へ)くらいは平気で上がります。そのコツは「秘伝」のようなものですので全てをお話することはできませんが、少しだけヒントをお伝えしておきます。しかし、その教わったヒントを素直に実践すること無しに成績を上げることはできません。何度も言いますが結局「教わる側が素直で真面目で熱意があるのか」「そして実行するのかしないのか」で事は決まるのです。

 さて、「物事を好転させるには、まず複雑に入り組んでいる事象の原点に立ち返る」こういう「シンプルに思考する」ことが大切です。ですので受験生の頭を悩ます国語についても以下のようにお考えください。

 万事は理屈通りに進みます。昨今世界を賑わすような事件も理屈通りに動いています。決して「摩訶不思議な事」がイレギュラーで起こっているわけではないのです。そこを理解せず、根拠なき「独善的思考・主観的思考・感情・情緒」で対処しようとする人は大抵失敗します。森羅万象の全ては「因果関係」「原理原則」で成り立っており、その根本理解ができているかどうかで「誤った判断」に陥るリスクを減らすことができるのです。リスクヘッジのためにどれだけアンテナを張れるかその辺りが重要なのです。私も投資家の端くれですが、日々こういうことを意識して過ごしています。

 国語の話に戻しますが(国語の理屈は)上記と同じ理屈なのです。また、国語に限らず全ての科目が「受験生が物事の因果関係・原理原則を根本的に正しく理解しているか?」を問うているのです。ですから、そういう学校側の意図を無視してがむしゃらに勉強したとしても薄い効果しか得られないのです。

 ここで問題。「国語の過去問でいつも満点が取れる人はだーれだ?」「天才くん?」「塾の先生?」違います。それは「その問題を作った人間、つまり過去問の作成者」です。自分で作った問題を自分で解くなら満点を取れて当たり前ですよね。

 では二問目です。「その作成者は問題を作ってから文章を書くのでしょうか?それとも既存の文章を基にして問題を作るのでしょうか?」答えは当然ですが後者です。与えられた文章を読み「うん、ここを問題にしてみよう」で、問題を作るんですよね。ということは、「答えを導くヒントは100%文章中にある」という理屈になりますね、だとすれば「想像力」とか「センス」とかそういう「部外のテクニック」を用いる必要はありますか?ありませんよね。大事なのは「そうであるなら文章の中身を完璧に頭に入れておけば国語で満点が取れることになるな、それには正確に読み取る力と、途中でダレない集中力が必要だな」という考えに至るはずです。そしてそれを実行すればいいのです。

 ですが「それは分かっているが、丁寧に読むと時間がかかってしまう」「試験時間内に問題が解けない」と悩む生徒もいます。で、「それなら速読しましょう」塾講師に勧められると思うのですが、巷でオススメの「速読」ですと読みが雑になり丁寧かつ正確な読みができなくなるのです。速読は大人のスキルであり、頭の幼い普通の小学生には現実的に難しい。だから当塾では(小学生が)国語力を身につけるのに逆行する「速読技術」を優先的に指導することはないのです。小学生が速読に気を取られると雑な読み・飛ばし読みになってしまうのは火をみるより明らかだからです。失敗する確率の高いことをしない・させない・指導しないは塾として当たり前のことですね。(では、どうすればいいか?がわからない方はお問い合わせください)

 「何事も理屈」なのです。上記の第一問・第二問から見えてくるのは、「出題者の頭の中と受験生のそれが一致すれば国語の問題は100%解ける、そして答えのヒントも100%文章中にある」ということです。そしてそれに沿った学習および授業を繰り返し実行していれば国語の成績は上がるに決まっているのです。それは当たり前といえば当たり前の話ですよね。摩訶不思議だと思っていた手品も自分が手品師になれば「タネ」が100%わかってしまうのと同じ理屈です。観客席にいて見ているだけではいつまで立っても(タネ=解答)見えてこないのです。「自分も手品師(出題者)になりきり、思考を同じにすれば好きなだけ成績を上げられる」という話なのです。こういう授業ができるのは個別指導のメリットですね。


 次回は新テーマです。

 

 



 


 


 

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