偏差値30からの奇跡。⑤
2011年4月01日
4月に入りました。新6年生から「新」の字が消え、本格的に受験生としてのシーズンが始まりました。入試まで残り10ヶ月。一週間単位での学習計画を立て、確実に遂行していきましょう。
前回は「学習意欲の妨げなるものを取り除き、ゲーム的要素を残したものを子供に与えれば、彼らは自ずと机に向かう」というお話をいたしました。ただ、これをご家庭で行うことはなかなか難しいので、それは当塾にお任せいただき、ご父兄はとにかくお子さんを褒めて励ましてあげることに終始してください。子供にとって親の影響は絶大ですので、お子さんは自分が見守られていると感じるだけで安心でき、前向きに次に進むことができます。
更に欲を言えば(特にこの時期は)、親御さんはお子さんにあまり時間的プレッシャーを与えないでください。もちろんテストには時間制限がありますから、スピードを意識させることは大事です。しかし、この時期に大切なことは物事のしくみをじっくり考えさせ、根本原理を理解させることです。算数にしても国語にしても即効性あるテクニックに頼るのではなく、理屈で考える習慣を定着させることが重要です。確固たる思考力は一朝一夕には身につきませんが、時間を費やして得たそれは入試で役立ち、ひいては一生の宝となります。実際、御三家レベルの算数はパターン化された例題を大量に解いても太刀打ちできるものではありません。当塾で夏休み前に模試を受けるのをお勧めしないのはこの時期はスピード云々、結果云々よりももっと重視すべきことがあることを理解していただきたいからです。
次回に続きます。