特記 2月入試まで残り5ヶ月です。
2022年9月01日
夏休みが終わり本日は9月1日、2月入試まであと5ヶ月となりました。いよいよ入試が近づいてきたなと実感されている方も多いのではないでしょうか。
暑い最中、毎日のように講習に参加し、それが終わって迎える最初の模試は今月催されます。「夏休みの努力を数字で表したい」と気合いが入ることでしょうし、何としてでも結果を出したい、出さなければ・・と焦燥感もあるかもしれません。しかし、模試の結果は思うようにならないものです。「頑張ったはずなのに一学期とあまり変わっていない」という現実を目の当たりにします。そして「もうダメだ」「塾のせいだ」と絶望する子(親)が多数現れ、受験を取り止める、転塾するなど「気の短い親御さんのパニック」によってお子さんの未来予想図が変わっていくのはあるあるなのですが、考えてみれば「思うように成績が伸びない」のは当たり前なのです。
自分が努力している時間は他の優秀な生徒も努力しているからです。元から優秀な子と同じ時間学習していて逆転できると思いますか?優秀な子は時間効率も良く、何より意欲的に学習します。故に優秀なのです。一方で同じ学習時間を過ごしていてもダラダラしてしまったり、嫌々勉強したりしているようでは未来永劫彼らに勝てないのは理屈で考えてもわかります。ですから「講習後の成績が思ったほど伸びていなかった」になるのは当たり前なのです。自分だけが頑張っている、というわけではないからです。
ですが、仮にそうであっても落ち込む必要はないと思います。模試の結果が不本意だったら気づけばいいのです。「自分はなぜいつもそうなのか」と。(これは当塾生には毎度お話ししているのですが)物事は必ず因果関係で成り立っています。「できる子にはできる子なりの理由が、できない子にはできない子なりの理由がある」のです。できない自分をできる自分にしていくには、ただただ努力しましたとか頑張りましたとかではなく、「どうして私は・・・なのだろう」を徹底的に自己分析することが必要なのです。
自己分析して得られるものの一つが自分の強みと弱みを発見できることです。大事なのはその「弱み」をどれだけ真剣に克服しようとしてきたか、という履歴です。最悪なのは「放置」です。得意分野で何とか逃げ切ろうという作戦かもしれませんですが、これはあまり現実的ではない。というか、それがうまくいっていないから今のあなたが存在しているのです。そもそも入試で「消極的な逃げ切り戦法」はあまり成功しません。
苦手分野に積極的に取り組み頑張ろうという姿勢がある。これは良いことだと思いますし、そういう生徒も数多くいると思うのですが、それでもうまくいかないのだとすれば「やり方が間違っているから」かもしれません。特に国語は自己流でやっても時間をロスするだけで効果が上がりません。東に行かなくててはならないのに、頑張って西に行く努力をしても意味がないのと同じです。
まとめ
9月の大規模模試で思い通りの結果が出ることは稀である。他の生徒も同じかそれ以上に頑張っているからである。大事なのは、不本意な結果を受けて落ち込むことではなく、自己分析することである。苦手分野から逃げない。逃げて良い結果を得られることはまずないので、苦手分野の克服を決意すると同時に、正しい方向で努力をしているのか検証し進めていくことが必要である。このように「自己分析→正しい方向での苦手分野の克服」ができれば、それ以降の成績は飛躍的に伸びていくことが多い。「得点できる得意分野の更なる強化➕失点部分を減らし、得点量を増やすための苦手分野の強化」入試はこの二つの両輪がうまく回転すれば成功するという極めてシンプルなイベントなのです。大事なのはそれに沿った行為を日々積み重ねられるかどうかです。
9月以降はまさにそんな日々が続きますね。
次回から新テーマです。