模試の結果の受け止め方。②
2022年7月27日
続きです。
模試の結果が悪いと、子を叱咤する親→弁明に終始する子→やる気を失いそのまま放置する、という展開になりがちです。これは模試の受け方として最悪です。高額のテスト代を活かさずドブに捨てるようなものです。模試の結果はご家族を一喜一憂させるためのものではないのです。
模試を通じて
1 自分の不得意分野をあぶり出す
2 そのうえで「なぜ不得意分野のままなのか?」その原因を分析し、それを得点化させる方法を模索する
3 複数回模試を受けることで、自分にとってベストの時間配分を構築する
ことで、中学入試をより成功に近づける道筋を辿る、この作業なくして模試を受ける意味はないのです。
これらは当たり前の話です。
ですが「模試の見直しやった?」の問いかけに対し、テスト日から2日も3日も経ったのに「まだ」という子がいます。こういう子を見ると「あ、本気で入試を成功させようとする意志がないんだな」と勘繰ってしまいます。
模試で点が取れなかったことを「失敗」と判断する人がいます。「お先真っ暗」と悲観する人さえいます。挫折を怖がる子ども、子どもに挫折を経験させたがらない過保護な親。中学入試に限らず、こういう打たれ弱い「ビビり親子」はどの分野でも成功を導くことはできません。
この世に「失敗」は存在しないのです。それはあくまでも主観であり、自分が認めない限り「失敗」ではないのです。本当は「成功に至る過程・成功をもたらせてくれる糧」なのです。多くの人はそれに気づいていません。しかし、人生の成功者は「失敗したことがない人はそこそこの成功を収めるかもしれないが、失敗した・挫折した経験を活かせた人には、その倍返しレベルの成功がもたらされる」というのを知っています。
私も失敗するたびに「倍返しレベルの成功」を幾度も得てきた経験があります。だから「失敗・挫折ありがとう、次はどんな良いことを与えてくれるのかな?」」と素直に感じ取ることができるのです。
一方で、失敗したくない・挫折したくないといつも怯えている人は「ローリスクだがハイリターンは得られない人生」を歩むことになります。一生に一度の人生、花を咲かせられないまま枯れるようではつまらんですね。
そこそこレベルではなく、突き抜けた成功を得るためには喜んでリスクを取る、リスクを取るのですから、当然うまくいかないことあるのですが、しかし、うまくいかなくても決して嘆くことなく、常に「自分のできるベスト」を継続する。そうすれば「成功」は勝手に近づいてくるのです。
「失敗するために模試はある」。これが正しい模試の受け止め方ですね。逆説的ですが、失敗しなければ更なる高みを目指すことはできないということです。
次回は新テーマです。