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国語対策法を伝授

いつまでたっても国語ができない理由。③

2022年6月13日

 このテーマの最終話です。

 国語力はまさに「家庭力」です。「ゲームより読書」。幼少時から安易にゲームを与えず、子どもの読書時間をきちんと確保するのは親の義務(あえて言いますが義務です)ですが、幼児は親が「楽しそうだな」と思うことに反応しますから、親自身に読書の習慣がなければ、子どものそれは根付きません。親が本を読まない家庭では、いくらお尻を叩いたところで子どもが自分から動くことはありません。

 では、どのような大人・子どもが読書好きなのでしょう? 私は「自分の人生を大事にしたい人」だと思います。より良く生きたい、迷いなく生きたい、できれば成功したい。しかし、そのためには自分の判断に頼るだけでは心許なく、優れた誰かに教えを請わなければならないのですが、個人がそのような人に出会える機会には限りがあります。そこで多くの優れた先人・偉人・成功者の教え・言葉・エピソードを身に纏い、より強固な自分にしていく過程をワクワクしながら体感できるのが読書の効能なのです。だから「自分を大切にしたい人の読書のきっかけは「偉人伝」だった」というケースは多いのです。そして、もし偉人伝で夏目漱石・芥川龍之介に触れたなら、次は作家別・ジャンル別の読書へと興味の幅を広げていきます。また、「偉人」の多くは過去の人物ですので、興味の範囲は「読書」と同時進行で「大河ドラマ」「歴史漫画」に広がり、結果的に国語も社会(歴史)も併せて好きになるのです。こういう「国語社会同時進行型」の子は本当に多いです。

 「自分の人生を大事にしたい子」「自己肯定感の強い子」のほとんどは親からの惜しみない愛情が注がれてきた子です。自己肯定感が強いから上昇志向なのです。上昇志向が強い子は読書を通じて更なる高みを目指そうとします。「国語力」=「親力」「家庭力」というのはそういうことでもあるのです。

 興味を持って本を読み進める。しかし、その途中でわからない漢字・語句・言い回しが出てきたとしても読書好きな子は親に質問するなり、自分で調べるなりします。そうしなければ楽しい読書が前に進まないからです。ですから「漢字1日〜個書きなさい」「〜ページまで慣用句を覚えなさい」みたいな強制的課題を与えられなくてもこういう子は勝手に自分から知ろうとします。落語の好きな子に「寿限無」を暗記しろ、なんて言わなくても、彼らは勝手に記憶する、また、鉄道の好きな子が車両の種類や路線図(要は地理)を楽しんで覚えようとする姿とも似ていますね。

 さて、国語は算数と同じく中学入試の合否を決定づける最重要科目です。

 算数は2年の学習の積み重ねで何とかなりますし、事実、当塾でも2年あれば算数は何とかものにさせることは可能です。しかし、国語は( 幼児期から現在に至るまで読書習慣をないがしろにしていた月日をカバーするのに)数年かけないと、入試レベルの国語に耐え得る力を身につけることはできません。ですから「散々サボってきた読書・国語であるが、数ヶ月でチャチャっと何とかしてほしい」という親御さん(国語のできない子の親もなぜか短気で忍耐力がない)の「都合のいい要望」に応えられる塾はほんのわずかであり、そういう「虫のいい要望」の受け入れを拒否する塾さえあります。それは国語のできない子は「集中力がない」「忍耐力がない」など「ないない尽くし」であることが多く、この性格のままでは成績の向上が(科目問わず)見込めないことが多いからです(実績を出したい塾からすれば、その足を引っ張るような生徒は受け入れたくない、という本音もあるのでしょう)つまり「国語力のアップを考えるより前にすべきは性格を変えること」ということになるのですが、「親の尻拭いまで塾ではできないよ、躾は家庭でやってよ、そこまで塾は関与できないよ」と言う塾があることも事実なのです(成績を決めるのは頭の良し悪しではなく、受験に合う性格の良し悪しです)。

 当塾は1〜2年の期間で国語の指導をすることが多く、結果的にものになることが多いのですが、くれぐれもお願いしたいのは「ドラえもんの道具のようにチャチャっとうまくいく」みたいな「都合の良さ」「虫の良さ」を一旦横に置いていただき、前述のように「できる限り家庭内で変えられる悪しき習慣を変える」「習慣を変えることで子どもの性格を変えることに極力努力する」つまりできるだけ「家庭力」を強化していただきたいということです。

 「集中力のない子」「忍耐力のない子」「面倒くさがる子」「素直でない子」「真面目さに欠ける子」「自主性のない子」「短気な子」「親依存の子」これらは全て中学入試成功を妨げる性格です。中学受験どころか人生にも支障を生じさせるかもしれません。しかし、これらは生まれながらに持った性格ではありません。この性格にしたのはほかでもない「親御さん・家庭環境」なのです。

 厳しいことを羅列しましたが事実ですので仕方ありません。

 「子どもが素直になった」「面倒くさがらず何事にも意欲を示すようになった」からが、本当の中学入試に向けた学習のスタートだと思ってください。

 何事も遅すぎることはありません。子どもが変われば、加速度的に成績も向上します。そうなれば国語は何年もかけずとも、ものになっていきます。1年で偏差値20アップなど(本気で取り組んでくれれば)絵空事ではなく、現実となるのです。

 親も子も変わりましょう。そして先ずは親が変わりましょう。
 始まりはそこからです。

 次回は新テーマです。

 

 





 

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