偏差値30からの奇跡。④
2011年3月25日
※ 春期講習・社会の無料授業がそろそろ定員となり締め切り間近でございます。御了承ください。
さて、前回は「家庭での学習環境が整えば、あとは本人のやる気次第」というお話で終了いたしました。
自ら机に向かおうとしないお子さん。このような場合、親御さんは焦ったり目くじらをたてるのではなく、そうなってしまった要因を分析し考えてみる必要があります。
例えば「勉強が終わったら遊んでもいいよ」というありふれたフレーズ。これについてはその多用を慎重にすべきかもしれません。なぜなら、この言葉には「勉強は苦しくてつまらないもの、それに対し遊びはご褒美であり楽しいもの」という意味が込められているからです。確かに遊ぶことは楽しい、だからといって勉強はその対極にある「つまらないもの」というイメージを無意識のうちにお子さんに刷り込んでしまっていいのかということです。他に「早く勉強しなさい」「宿題は?」「もっと速く解けないの?」という強要。これらのフレーズを連呼されると子供でなくても何となくやる気が失せませんか?
勉強とお子さんが好きなゲーム。一見対照的なこの二つですが、共通点はあります。それは、その過程で発揮されるチャレンジ精神、そして、達成したあとに得られる満足感。
違いは何でしょう?それは前述のように他者から強要されているかどうか、数字化された成果に対して、その結果が思わしくないとき他者からの叱咤があるかどうか、また、自分の人生に関わるものであるというプレッシャーにつぶされるかどうかなどでしょう。簡単に言えば他人からの干渉があるかないかの違いです。
子供はじっくり考えることが決して嫌いなわけではありません。当塾生の自習の様子を見ていても好きな科目はいつまでも学習します。算数でわからない問題に対し1時間でも2時間でも考える生徒もいます、が、悲壮感なくむしろ嬉々として取り組んでいます。
かつて勉強嫌いだった生徒たちがどうしてこれだけ集中できるのかと言えば、勉強のゲーム的な部分を残し、勉強嫌いになるような妨げを徹底的に取り除いた指導を心がけているからです。