中学受験は個別指導で成績伸び率の差が出る!!

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国語対策法を伝授

特記 入試結果を振り返り。

2022年2月11日

 2022年の中学入試が終了しました。お陰様で今年もおまかせ生(おまかせ生とは・・2年以上当塾のみで週3回以上継続的に四教科を受講してきた生徒・定員制)は全員合格しました(ちなみに今期のおまかせ生は既に満席です)。

 さて、入試結果を振り返りますと、ここ最近のなかでは「上出来」の部類に入るな、という印象です。また、今年も「真面目で素直で熱意ある子」が良い結果を残しています。マンツーマンで授業していますから、真面目な子かそうではない子かは手に取るようにわかります。そしてやはり前者が(こちらが予想した通りに)志望校合格を手にしていきました。「人間力こそが合格力」。本当にその通りだな、という印象を抱きつつ今年の入試も無事終了しました。

 しかし、なぜ毎年このように「おまかせ生」がコンスタントに良い結果が残せるのか?それには理由があるのです。

 それは集団塾のペースに忖度して教材を進めるのではなく、「常に先取り」=「アイスクールのペース」で進めるからです。「予習シリーズ」などはチンタラ進めるものではないのです。

 集団塾に通っている生徒さんは「塾の教材さえしっかりマスターしていれば安心、合格できる」と考えていると思います。親御さんもそうだと思います。しかしこれが錯覚だということにほとんどの方が気づいていません。「難関校の問題は全て塾で学習した範囲の中から出題される」という条件ならそうかもしれませんが、別に中学側は塾に忖度して問題を作成しているわけではありません。その現実を直視していただきたいのです。ですから「入試ギリギリで塾の教材を終わらせればそれでいいよね」では手遅れなのです。その他やるべきことは山のようにあるのです。

「集団塾で使用している教材の内容は全て頭に入っている」。これは受験生としてMAXではなく、最低条件なのです。その最低条件のことすら1月に入ってもまだマスターできていない。これでは遅すぎる。その時点で既に負け決定なのです。

 とにかく生徒さんも親御さんも見積もりが甘過ぎます。入試を楽観視し過ぎ。中学入試は「お子様受験」ではないのです。

 当塾はおまかせ生に対しそんな悠長なことはさせません。(例えば予習シリーズなら)遅くとも5月までには「6年上」を終わらせます。その後は? それは過去問です。1年弱かけてひたすら過去問です。予習シリーズレベルをだらだらと何ヶ月もかけてやっているような甘っちょろさでは手遅れなのです。

 私的な話ですが、我が子がW大学を受験した際は、受験までの残り1年は過去問しかやりませんでした。15年分くらい(学部によっては20年分)やった記憶があります。そして結果的にこれが功を奏しました。

 これは「当たり前の話」なのです。難関校は独自に問題を作成しています。例えば麻布の社会(渋谷系も同じ傾向にありますが)は「塾で習っていないことばかり」が出題されます。ですが、過去問を研究すれば「あ、麻布は日頃から問題意識を持っている子を欲しいんだな」「家庭内での会話を重視した暮らしをしている子を欲しんだな」ということがわかります。JGなら処理能力。開成・桜蔭なら分析力と論理的思考力。だとすれば、それに沿った学習をしたり家庭を築いてたりしていかなければ太刀打ちできないのです。このように過去問から「中学がどのようなメッセージを発しているのか?」を敏感に感じ取ることが必要になってくるのです。そしてそれには最低1年程度の時間が必要となるのです。

 少子化の影響も関係なく中学入試はますます過熱化しています。むしろ少子化だからこそ子どもに手をかけ、資金を投入し、良い教育環境を与えたい、と願うご父兄が増えています。その増加に呼応するように中学受験はますます競争が激しくなり 難化傾向にある。もう今までの「当たり前の勉強」が通用しなくなっているのです。なのに集団塾の教材の内容は「過去の成功体験を基にした旧態依然たるもの」ばかり。このような時代遅れの学習・教材ではもう受からなくなっている。昔の受験ほど簡単には受からなくなっているのです。

 ですから例えば「鎖国は西暦何年から始まった?」この時の将軍は?」みたいな「暗記したことを吐き出せば済むレベルの社会」では差がつかないのです。そうではなく「だけど江戸時代に鎖国政策が200年以上も続いたのはなぜだろう?」不思議だな、と考えてみる。「尊王攘夷運動をしていた長州藩がなぜ禁門の変で朝敵扱いを受けたのか?」おかしいな、と考えてみる。いまの時期なら「なぜロシアはウクライナが気になるのか?」「ワクチンはどのようにして作られるのか?」とかですね。この「おかしいな」「不思議だな」「なぜだろう」を考える、考えるだけでなく自分で調べてみる、このように「自調自考」が入試の主流になってきたことにお気付きであるなら、そうすることを習慣化する日々にしていかないと中学入試で合格を勝ち取ることはできなくなりつつあります。

 難関校への合格を目指す際は「早めのテキスト完了」➕「早い時期からの過去問スタート」➕「日頃より自調自考の習慣を身につける」で対処してみてください。受験を検討されている方は(従来通りのやり方は通用しなくなりつつありますので)中学入試に対する考えをドラスチックに変えていく必要がありますね。

 コロナ騒動も含め、流動的で何がどうなるかわからない時代に突入しています。このように今までの価値観・常識が通用しなくなるかもしれない時代だからこそ自分で調べ自分で考え、いかなる変化にも対応できる柔軟な思考を持った生徒を中学側は欲しがります。

 その辺りの意図を汲んで、それに沿った学習をし、来年の受験も頑張っていきましょう。





 

 

 

 

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