受験に勝てる子。
2021年12月19日
※ 既報通り、外部生対象に「1月特別授業」を実施いたします。毎年のことですが、早々に満席になる可能性が高く、今回も先着順とさせていただきますが、受かることを本気で望まれている方はこの機会をご利用ください。
さて、受験に勝てる子は「真面目で素直で克己心のある子」です。このお話は以前よりしつこく申し上げてきました。「真面目で素直で克己心がある」というのはより良く生きるうえでも欠かせない条件です。これを「人間力」と言い換えてもいいでしょう。事実、私の周りで成功している方は例外なく「真面目で素直で克己心のある人」=「人間力のある人」だからです。そして合格した生徒もこういう子たちばかりです。
「真面目な人」を、堅物、融通が利かない人、面白みが無い人と同等扱いする人がいます。中には「暗い人」と悪く言う人さえいます。ですから「あなたは真面目ですね」と言われることを好まない人もいます。「あなたは人間的魅力がない人」と言われているような気がするからですね。ですが、はたしてそうでしょうか?私から言わせると「真面目な人」は「自分の生き方に真摯に向き合える人」なのでむしろ魅力的です。だから「真面目ですね」と言われたら誇らしく思っていいのです。
「真面目な人」は基本的に自分の人生を大切に考えている人です。自分の人生を大切に考えられる人は「よりよく生きよう」としますから勤勉で自分を高めようとします。同時に「できるだけ人生の災いを避けよう」と言う気持ちも強いので行為が慎重です。「勤勉且つ慎重」真面目な人の行動にはこういう特徴があります。しかし、こういう人はそれだけでは不十分と感じ、更に良く生きるために、また災いを避けるために、自分が気づいていない点至らない点を他人から指摘してもらうことを好みます。他者の忠言を「余計なお世話」「うるさい」と拒否するのではなく、「ありがたい」「よかった」と聴ける人、こういう「素直さ」が「真面目さ」に加われば「間違いのない人生」を歩みやすくなるのです。
「真面目で素直」を維持し続けることは相当な「克己心」が必要です。規則正しく淡々と過ごすのは素晴らしいのですが、イマイチ面白みに欠ける。真面目さ維持することが正しいとだとはわかっていても、ついつい諸々の誘惑や快楽に負けて道を違えてしまうのともあります。ほとんどの方がそうだと思います。ですから尚更の事、自分で自分を律する「克己心」が必要なのです。
中学受験とは「人生の縮図」です。「人生の大切なことは中学受験が教えてくれた」はあながち誇張ではないのです。合格のためには「自分を高めることに忠実な真面目さ」「親御さんや講師のような先達の話を聴ける素直さ」「快楽や誘惑に屈しない克己心」が必要です。そしてそれを年少時から体験できること自体が宝です。
「〇〇中学に合格した」はもろん大事です。受験生が第一に優先すべきは結果を出すこと、これは間違いありません。しかし、受験の過程で得るであろう「真面目さ」「素直さ」「克己心」も、それに負けず劣らず宝なのです。
中学受験を経てきた人が社会でも強いのは、子どもの時にそういう経験を得ているからなのです。
そのように考え、2月までの受験学習期間を有意義にお過ごしください。