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国語対策法を伝授

必ず当たりに行き着くのが人生というあみだくじ。④

2021年11月05日

 続きです。

 あみだくじの縦線はお宝(成功)に続く道、横線は挫折・紆余曲折、鉛筆を動かす推進力は「自分を信じる力」、「愚痴」「マイナス思考」はあみだくじへの不参加、途中退場を意味します。これが前回までのお話でした。

 本日は「言霊」のお話です。このお話で今回のテーマを終結します。

 親と子の関係、先生と生徒の関係、上司と部下の関係など、上の立場にいる側は下の立場にいる側に対しマイナスの言葉を多用します。対等な立場ならそう頻繁にこういう言葉を発することはありません。喧嘩になり人間関係が崩れメリットがないからです。つまり喧嘩になることなく「従順に」聞いてくれる弱者に対しては、遠慮なく罵詈雑言と捉えられるような叱咤を繰り返し浴びせ続けることが可能なのです。これは今では「パワハラ」と非難される行為なのですが、こういう現代語が生まれる以前は平気でこのような暴言を発してきた歴史があるのです。曰く「お前はダメなやつだ」「頭が悪いねお前は」というように。

 暴言に近い言葉を発する「上の立場の人」の考えは「叱咤することで奮起を促すため」だと思います。しかし、これで奮起してやる気を出した人を私は見たことがありません。にも関わらず、「成功率0%」の教育を何の疑問も持たず行っている親・教師・上司が未だにいるのです。こういう大人は嫌われます。もし「親子関係がうまくいっていない」「年中親子喧嘩している」とお悩みの親御さんがいらっしゃるのであれば、「その原因を作ったのは間違いなく親側である」と反省された方がいいと思います。


 物事の本質を捉えようとしない人が多すぎます。そもそも叱咤されれば奮起する科学的根拠があるのか?叱咤されたら伸びたという数値化されたデーターでもあるのか?という話。ドラマやアニメなど非現実社会ではうまくいくのです。ですが現実はそうなりません。当たり前です。なぜなら子に罵声を浴びせている親自身が、罵声を浴びせられて奮起した経験がないからです。自分がされて嫌だったことを子にしても何の効果もないのは自明の理なのです。

 これだったら教育目的の叱咤ではなく、純粋に罵倒目的の暴言の方がはるかに健全です。

 さて、「言霊」のお話です。このように「ダメなやつ」「頭の悪いやつ」という言葉を日頃から浴びせ続けられてきた子はどうなるのでしょう?最初は反発します。しかし繰り返し聞かされることで「本当に僕はダメな子なのかな?」と思うようになります。そして何か失敗すると(因果関係が明確でないにも関わらず)「僕は頭が悪いのだから仕方がない」と思うようになり、だったら何をしても無理無駄だよね、ということであっという間に底辺に落ち、這い上がる気力のないままそこに留まってしまいます。昨今、コロナ下で働けなくなくなった若者を取材したドキュメンタリーを見る機会がありましたが、せっかく職を得てもすぐやめてしまったり、支援してくれた人を平気で裏切ったりするような人が多い印象でした。こういうのを見ると「あー、こういう人たちはコロナとか環境とか関係なく、そうなる運命なのだな」と感じました。要は「あみだくじに参加しなかったマイナス思考の塊のような人は自ら脱落していく」ということです。しかし、そうなったのは本人のせいだけとも言えず、彼らに関わった大人にも責任があるように思うのです。「どうせお前は頭が悪いし何をやってもダメだ」を呪文のように聞かされていては、そうなってしまうのも仕方がないのではないでしょうか?

 これが「言霊」の怖さです。「言霊」には善悪を判断する能力ができません。「うちの子は賢くないんです」と謙遜のつもりで言っても、「言霊」はそれを謙遜と判断できず、「あ、この親は我が子が賢くない子になることを願っているのだな」と素直に考え、本当にその通りにしてしまいます。「金儲けは汚い行為だ」という人には「この人は金儲けが嫌いな人なんだ」と判断し、貧困の道を与えてしまうのです。

 この「言霊」の恐ろしさを軽視する日本人は多いです。しかし謙虚を美徳と考えていると本当にそうなってしまうので注意が必要です。もしかすると日本人の控えめな発言を好む思考が、先進国の中でダントツで経済成長していない現実を生み出しているかもしれないのです。

 このような現実を鑑み、親御はお子さんにマイナスの言葉を与えないよう細心の注意を払うべきです。かと言って何でも手放しで褒めればいいというものでもありません。親も子も納得できるような「称賛に値する内容」にのみそうしてあげてください。そして「納得できる称賛」を与えられ続けられた子は「自分はひとかどの人物であることは紛れもない事実」を心に刻み生きていけますので、あみだくじでいうところの「横線」に出会ってもむしろピンチを楽しむことができるし、「いずれこの困難はより素晴らしい未来を導いてくれるだろう」と明るい未来を信じていますので、そのまま積極的に動いていけるようになるのです。そして動けば勝手に成功にたどり着けるような人生を過ごしていくことができるのです。

 私自身も人生が劇的に変わったのは20年前から。上記はその当時から身につけている私自身の思考でもあります。

 ですから生徒さんに対しても叱咤することはありません。これは私が優しいからでも人徳者だからでもありません。
叱咤は失敗を呼び、称賛は成功を導くことを人生の中でリアルに経験してきているからそうしているのです。

 次回は新テーマです。



 

 



 





 

 

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