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国語対策法を伝授

我が子が勉強したがらない理由。③

2021年10月11日

 続きです。

 勉強をしたがらない子は「体力がない」「自分のことを大切に考えない」という2点を有しています。
そしてその「自分のことを大切に考えない」は2種類の毒親、つまり「子のやることなすことに干渉し否定する親」「子と共に人生について語る機会を設けず、その作業を怠っている親」によってそうなります。

 ここまでが前回のまとめです。

 さて、今回加えてお話するのは(上記でも少し触れましたが)「子と語る機会を設ける努力をする」ということです。「親子の会話量」の多少が入試に影響することが多い(会話の中で出てきそうな雑学が出題させるのが昨今のトレンド)からです。
 しかし、肝心なのは親子関係。これが良好だという前提がないと雑談すらできません。長年築いてきた親子関係が脆弱ですと双方の信頼関係も脆弱、会話の中身もまた脆弱なのです。信頼関係がないと、子は親の発言を「どうせ小言だろ」、親は子の発言を「どうせくだらないことだろう」と決めつけ、ハナっから聞く耳を持とうとせずお互い否定してしまうのです。これでは実りある会話はできません。しかし何気ない会話であっても、そこには大事な情報が含まれていることも多いのです。

 まず変わるべきは親の方です。

 毒親は子を「否定する」「干渉する」に加えて「話を聞かない」という特徴があります。進んで「聞き手になる」これができません。人の話に耳を傾けるのは忍耐力が入りますから正直苦痛なこともあります。また、人は自分のことを話している時が一番楽しいのです。カラオケも「他人の歌を聞きたい」というより「自分が際限なく歌いたい」から行くのではないでしょうか?それくらい「話すのは楽しい、聞くのは苦痛」なのです。特に年少者の話し方は要領を得ないことが多いので、短気な親は「あーもうわかった、つまりお前の言いたいのは〜だな」と勝手に結論づけ、子の話す機会を奪います。そして子の話した倍の時間を使い、自論を展開させます。

 こういう親御さんが本当に多いです。不思議なもので、おしゃべり好きな親御さんの子はたいてい大人しいです。もう自己主張することを諦めているのかもしれませんね。しかし、親御さんの人(子)の話を聞けない忍耐力のなさ・短気さがお子さんから話をする機会をどんどん奪っていることにそろそろお気づきになった方がいいと思います。改めようとせず、こういうことを続けていると、将来は孫からも相手にされなくなりますよ(笑)。大人(親)は子供じみたことから早々に脱却し、論語にも記された通り「耳順」であるべきなのです。

 何気ない話題、何気ない質問、これは「知識の宝庫」となります。

 当塾のある豊洲は(時計回りで)お台場・銀座・築地・月島、門前仲町、と、なかなか面白い場所に囲まれており、散歩していても飽きないのですが、先日門前町について勉強している生徒がいて「長野・善光寺」「宇治山田・伊勢神宮」とか熱心に暗記していましたので、「門前町といえば、遠くまでいかなくても近くに門前仲町があるでしょ?あそこにあるお寺は?」と質問したのですが、答えられませんでした。豊洲から歩いて30分くらいの地元の門前町について何も知らない、一方で「成田・新勝寺」とか覚えているわけです。強烈な違和感を覚えました。

 豊洲市場の前は築地に市場があった。なぜ?
 門仲の富岡八幡宮に行けば伊能忠敬の銅像がある。なぜ?
 銀座・お台場の名前の由来は?
 月島って江戸時代からあったの?
 湾岸地区に河口のある隅田川の源流ってどこなの?

 などなど、身の回りの社会(特に東京)が問われる問題が本当に増えています。
 しかしこういうことは「参考書の丸暗記」「必死に覚える」という無味乾燥な作業から得るものではなく、本来は親子の何気ない会話の中で得られる類のものなのです。昨今こういう問題が増えているということは「おとーさん、おかーさん、お子さんときちんと向き合って話ができていますかー」が問われているからではないか?そんな気がしてなりません。

 もしかしたら入試を通して「親子関係の健全さ」までも見ているのかもしれませんね。

 次回は新テーマです。

 

 

 

 







 

 

 

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