特記 第三回四谷大塚合判テストの結果。
2021年9月23日
第三回四谷大塚合判テストの当塾6年生の結果が出揃いました。
国語で全員偏差値60以上取ることができました。「国語のアイスクール 」の面目躍如といったところです。
「国語偏差値40台だったお子さん」「四教科で国語だけができなかったお子さん」も入塾後、例外なく偏差値60が取れてしまうという事実。前回のテーマでは個別指導塾のメリットをお話ししましたが、こういうことなのです。
なぜ、そうなるのか?
国語は正しいやり方さえ覚えればいくらでも点数が取れます。科目問わず「正しい解き方」というのはあるのですが、特に国語はそれを知っているのか知らないのかで成績に顕著な差がつく教科です。しかしほとんどのお子さんはそれを知らず、場当たり的な解き方をするから成績が安定しないのです。一方、知っている子は如何なる時でも、どのレベルの問題でも勝手に安定した成績をキープすることができる。仮に算数がコケても「国語は常に高値安定」というのは、それだけでも中学入試では相当有利なのです。また、国語力は大人になっても重要です。国語について無知なのは「一生の損」と思えるくらい不利な話なのです。
永田は日々「国語の正しい解き方」を当塾生徒さんにご伝授しているのですが、ここで大事なことがあります。それは「皆さん、正しい授業の受け方をしていますか?」ということです。
正しい指導、だけでは成績は伸びません。
いくら熱意ある正しい指導をしても、受け手側が「正しくインプットし、正しくアウトプットする」を意識して授業に参加しない限り成績は伸びません。
頭が良いとか悪いとかの問題ではないのです。「今日より明日、明日以上に明後日も良くなろう」という気持ちが大事なのです。こういう意欲のある生徒は総じて「真面目・素直・熱意・向上心」など良い資質が備わっています。幸い今年の6年生は比較的そのようなタイプの子が多い。これが今回の結果を後押ししたのだと思います。
中には「塾に通っているのに成績が伸びない」という生徒さんもいます。しかし、それは「教え手側」ではなく、圧倒的に「受け手側」に問題があるのです。(もし教え手側に問題があるなら、その講師の担当するクラスの生徒は全員不本意な結果に終わるはずなのに、実際はそういうことは起こりませんよね。同じクラスでも第一志望校に受かる子もいれば全落ちする子もいる。要するに結果は受け手側個人の問題だとお気づきください)
だから私は成績が伸びない生徒に申し訳のなさを感じることはありません。「こんなに質の高い授業をしているのに、それをきちんと吸収せず、結果を出せないあなたが悪い」で終了です。いつまでも鳴かず飛ばずですと、心を込めた授業を蔑ろにされたようで、そういう生徒さんにはこちらは詫びるどころかむしろ怒りの気持ちの方が強くなりますね(笑)。そして当たり前のことですが、勉強とは本来他人に手取り足取り教えてもらうものではなく、自分で考え、自分で工夫すべきものなのです。その原点を忘れてしまって「頼りっぱなし」の子も本当に多いです。自分の人生を決めるのは自分なので、自分でどうにかするのが筋というものです。
塾が悪い講師が悪いと、環境のせいにして転塾を繰り返す「青い鳥症候群」の方も多いのですが、まずは「そもそも自分の子はどうなのか?」を、贔屓目ではなく、客観的事実に基づいて見てください。教わる側、つまり根っこに問題があるなら、いくら水やり肥料撒きしても花は咲きません。ですからそういうお子さんが転塾を何度繰り返そうとも成績が上がる、志望校に受かることはないのです。
受け方に問題のあるお子さんだけでなく、成績向上を阻害しているのは(毎回申しておりますが)このように転塾を繰り返させたり、苛立ちから子に過干渉になったりする「短気な親御さん」ですね。すぐに結果が出ないとイヤになったり疑心暗鬼になったりする親御さん。そして、子を責める親御さん。私は不動産投資歴が長いので体験上言えるのですが、だいたい投資(株、FXなど含め)が下手で失敗するのはこういう「短気な人」です。そういう方が中学受験というお子さんの人生最初の投資結果を、同じように台無しにしてしまう可能性もあるのです。ですから合否には「親御さんの資質」が大いに関係しますね。
そもそも「本当に受験したいの?」を自問自答し、そうであるなら良い受け手になるよう努力する、そうでないなら辞めればいい。基本的に、ちょっとしんどいだけですぐ諦めるような子は、学力勝負の世界からは遠い生き方を選択することになりがちですが、それは覚悟していただいたうえで、自分に素直な生き方をしてください。どっちにしろ人生は「自己責任」です。