中学受験は個別指導で成績伸び率の差が出る!!

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国語対策法を伝授

特記 参加して意味のある夏期講習にしませんか?③

2021年7月01日

 
 ※ 7月に入りました。2月入試までのこり7ヶ月。毎日が重点日です。1日1日何かしら得ていきましょう。

 続きです。

 夏期講習はまとまった時間を学習に費やせる点で有効です。しかし、大事なのは「量」より「心」です。この「心」が伴わないと、量をいくら増やしても「✖️ゼロ」で終わります。本日はその「向上に不可欠な心」のお話をしてまいります。

 子どもの頃に不遇(いじめ・貧困・ネグレクトなど)を経験した人で、大人になってから開花する人が多いです。一方で世を恨み、そのまま底辺に甘んじてしまう人もいます。割合からすれば後者の方が大きいと思います、が、前者は「悲劇的体験」をも「飛躍するためのワンクッション」として捉えることができます。その差は何でしょう?

 「人間は皆平等である」と教えられます。しかし、現実はそうではない。納得行く理由でそうであるならまだしも、理不尽且つ不条理な理由で不運に陥ったとき、多くはそのまま流され諦めます。しかし感受性の強い子・自我の強い子は「なぜなんだ?」と疑問に感じ、「自分が辛い目にあっている一方で、同じ時間を幸福に過ごしている人もいる」ことを悔しがり、「同じ人間なら自分もそうなりたい、今から人生を取り返すんだ大逆転するんだ、それには人より上の立場にならなければ」という気持ちの強さが、学習意欲に繋がったりするのです。私はこの「野心」が人を変化させる最も大きい原動力だと考えています。

 その「野心」と同じくらい強い原動力は「自己肯定感」だと思います。「自分は底辺にいるような人間ではない」「いつかは一花咲かせられる人物だ」を信じて疑わない人です。こういう人は自分を信じていますから、「努力すればなんとかなる」ということで貪欲に学習するのです。年少時辛く過ごしても、その後花開く人と、底に沈んだままの人との差はこの2つの「心」の有無の差なのです。

 この「野心」「自己肯定感」に加え、学習への「好奇心」も大切です。「なぜそうなるの?」という本質を追求する意欲・姿勢ですね。これも人生を決める要素の一つです。ちなみに「好奇心」は他者から強要されて得られるものではありません。それを得るきっかけは自分自身で生んでいるのです。例えば韓流映画に興味を持ち、そこから韓国語を学習し通訳になった主婦の方がいます。私の知り合いのお母様も(その方は根っからの文系で、直列つなぎ・並列つなぎの基礎知識すらあやふやな方でしたが)、子どもの理科の宿題を丸つけしているうちにそれに興味を持ち始め、一念発起し理科の学習に励みそのまま大手塾の理科講師になりました。つまり「自分が変わるきっかけは身近にある」。それは皆に与えられた平等な機会なのですが、そのチャンスに気づけるか気づけないかで人生の方向が決まる、ということなのです。

 しかし、親が何かと口やかましかったり、習い事で時間を埋めたりしていると、子どもから考える機会と時間を奪います。こういう子は「好奇心」が芽生えません。脳に余裕がないからです。このブログでも何度も申し上げていますが「年少時は子どもにぼーっとする時間を与える」ことが大事なのです。「子どもはその間は頭を使っていない、時間の浪費だ」と考える親御さんは子どもを舐めすぎです。また、教育の本質がわかっていないのです。教育の本質は「自立できる子に育てる」です。ぼーっとしているかに見えるお子さんであっても、心の内は目まぐるしく動いています。そこで「野心」「自己肯定感」「好奇心」などを育てている。これらを醸し出す時間を与え、付かず離れず長い目で見てあげるのが親の度量というものです。そこをご理解ください。

 なぜ、このような話をするかと申しますと当塾のある(豊洲を含めた)湾岸地区の子は「恵まれているのに成績が伸びない子が多い」と感じるからです。またそういう話を本当に多く耳にします。基本的にこの地区にお住いの親御さんの多くは難関大学出身者であり、且つ誰でも知っている大企業にお勤めです。
このような方々が集まっている街は都内であまり見られなのではないでしょうか? 学歴も経済力もある。有り体に言えばこの周辺は「頭のいいお金持ち」が住んでいる地区です。大手四大塾全てが駅から半径1キロ以内にあるのは「それだけ教育熱心な方が多く住んでいる」ことの現れです。

 恵まれているから、ここに住むお子さんは敢えて「野心」「自己肯定感」「好奇心」を持つ必要がないのです。それらが無くとも普通に快適に過ごせるからです。恵まれた環境下で「自分は恵まれている。ありがたい」と父母に感謝し、「自分も頑張るぞ」と「野心」「自己肯定感」が強まる分にはいいのです。しかし、恵まれた子の多くは「それが当たり前」「永遠にこの生活が続く」と勘違いします。また「当たり前」と思っていますから感謝の心も芽生えない。塾に行けるのは「当たり前」、受験できるのも「当たり前」、三食食べられるのも「当たり前」、親がなんとかしてくれるのも「当たり前」と考える。ですが、「自分は幸せなんだ」と思えない子、感謝できない子はそこで止まってしまい、自立する力を身につけることができなくなるのです。親御さんも親御さんで(教育熱心ゆえに)習い事に精を出します。好きでやる習い事なら「好奇心」も育つのでいいのです。しかし、もし強要なら、それが子どもの自立をますます遠ざけてしまう可能性もあるのです。

 「どこそこの学校に入れて良かった」が本来の中学受験の目標かもしれませんが、正直それだけだと勿体無いように感じます。私は「野心」「自己肯定感」を携え、自分の人生を自分で作っていく最初のイベントが中学受験だと捉えています。その過程で「好奇心」が旺盛になり、知の幅を広げることで人生の可能性も広げられる。さらに生きて上で不可欠な「努力」「集中力」なども身につけられる。中学受験にトライしようとするだけで全方向に成長できるのです。

「自分の人生を思う通りに構築していく道筋をつくる初期作業」が中学受験。成功は大事。しかしそれにトライすること自体にも価値があるのだと思います。



 次回は新テーマです。


 
 


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