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国語対策法を伝授

勝ち方を知らなければ受からない。⑥

2021年4月07日


続きです。

 本日は「家庭学習」のお話です。ですが既報通りそこには塾の宿題は含みません。「自分の意志で学習したもの」のみをカウントしてください。しかし、毎日のように塾に通っている→平日は宿題に追われ家庭学習を行う時間がない、でお悩みの方には「土日の集中家庭学習」をお勧めします。受験生であるなら「休日10時間家庭学習」は当たり前だと思ってください。根性出して10時間、というより、やることが多いとどうしても結果的に10時間くらいは費やしてしまうのです。ですから「どうしても塾を辞められない」「平日の空き時間のほとんどが宿題に消える」のであれば、土日それぞれ10時間ずつの「家庭学習」をお取りください。
 個人的には「疲れてまでして通わなければいけない塾」に意義が見出せません。学校で疲労困憊→疲れている頭では塾で教わった内容の半分も理解できない→家庭で復習する時間も取れない→できない問題が蓄積される→入試直前になっても漏れが大量に残ったままで不安がいっぱい、だと受かるわけがないからです。この流れは労力と時間とお金の無駄で決して有効ではないのに、どうして「意味のない茨の道」を選択するのかよくわかりません。「みんなもそうしているから」でしょうか?
「赤信号みんなで渡れば怖くない」。渡っている途中は「みんなと同じ」で安心なのですが、渡りきれないとわかった時には個々の自己責任となりますので後悔することになるのです。
 もう一つ忘れてはならないことがあります。それは「塾で教わったことが完璧に頭に入っていたとしても受かるとは限らない」という事実です。模試はそれで対処できるかもしれません。しかしそれでも受かるとは限らないというのは「入試には塾に忖度なしで学校独自の問題が出題される」からです。「こんな問題見たこともない」「塾で教わったこともない」そういう問題が平気で出題されますので、「模試は上出来、されど入試で失敗」という現象が起こるのです。模試で「志望校合格率〇〇%」に一喜一憂しても、肝心なのは「本当に志望校に受かる力が身についているのか?」です。そこを意識した取り組みが肝要ですね。
 塾で教わる内容は「これさえ知っておけば受かる」というものではなく、「入試で必要な最低レベルの知識」に過ぎません。たかがその程度のことにアップアップしている生徒が、更に追加で「学校独自の問題傾向」にまで手を伸ばす余裕があるでしょうか?これができないから「入試で落ちる」ということが起こるのですが、ほとんどの方がそこに無関心で、特に打開策を見出そうとせず盲目的に塾のカリキュラムに従っているだけなのです。
 私なら塾で教わることを把握したいなら(例えば)ネットで「予習シリーズ」などの教材を購入します。それを平日3時間、土日10時間の家庭学習で夏休みまでに5〜6年の範囲を仕上げます。夏休みからは「過去問中心」です。学校独自の問題傾向を探るため「過去問10〜15年分」を丹念に解き進めます。(具体的な方法についてお知りになりたい方はお問い合わせください)
 「塾で教わる内容」+「学校独自の問題傾向」の確認に平日3時間、土日それぞれ10時間ずつ充てれば、一年後には「受かる」のです。これを早い段階からやるに越したことはないのですが、どうしてこのような単純且つ合理的な選択をなさらないのか不思議でなりません。
 
 ですがこの方式がうまくいくためには、テーマの初期から申し上げていますが

1 ご家庭で親御さんがお子さんとの相互信頼関係が根付くような教育を継続してきた
2 その結果、入試を自分事として考え、自主的に学習できる子になっている

が必要最低条件です。

 入試を自分事として考えられる子は自分の人生を大事に考えているからです。自分の人生を大事に考えられる子は親から「かけがえのない大事な子」として手厚く育てられてきたからです。根底に「大事な子」という気持ちがない教育は教育とは言えないのです。

 上記2点が欠けていますと「家庭学習」は期待できません。自主的な家庭学習が期待できないということは入試の結果も期待できない、ということになります。
 そのように御認識ください。

 次回からは新テーマです。

 
 
 
 
 
 

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