やっぱり国語の強い子が入試では有利かな、という感。
2021年2月23日
四教科の入試科目で最優先されるのが「算数」。おそらく多くのお子さんが算数中心の家庭学習に励んでいると思います。中には「今は算数だけ頑張りなさい。。理科社会は暗記科目だから後半の追い上げれば十分間に合うから」と「大胆な学習計画」を子に与えてしまい、結局二教科の追い上げが間に合わず入試で憂き目を見ることがあります。理社が暗記科目とは遠い昔の話。今は分析力と総合的な論理的思考、それに記述力がないと解けない作りになっているのです。覚えたことを吐き出せばいい、では通用しないのです。
理社以上に「酷い扱い」を受けているのが「国語」。算数と同じ高配点。だから国語も算数同様に頑張るべきだし、その出来が合否を左右するにもかかわらず「算理社が仕上がった後の余り時間で国語をやる」というおまけ扱い。この軽さは如何なものかと思います。「文章題を解いている時間が勿体無い。国語は漢字と言葉の知識をチャチャとやっておけば十分」ということなんですかねえ。
はっきり申し上げましょう。入試で失敗するのは国語ができなかったからです。本当にそうなのです。逆に国語が高値安定している子は志望校に受かりやすいのです。なぜでしょう?
算数のできない子は基本問題で一杯一杯ですがなんとか解けます。できる子は基本問題はラクラク解けますが応用問題は完璧でなく発展問題はほぼ解けない。つまり想像以上に両者間で点差は開かないのです。一方国語のできない子は本当に得点できませんが、できる子はほぼ解ける。つまり算数以上に点差が開くのが国語なのです。たまにまぐれでうまくいく(算数はそうではない)のも国語の特徴ですが、できない子の国語の得点力は当てにならない。そこが国語の弱い生徒の怖いところです。
国語のできる子はどんな文章題でも安定して解けます。解き方を知っているからです。しかし、算数はどんなに得意だと言っている子でも例えば灘、渋幕あたりで出題される「超難問」はお手上げなのです。そういう場合「万が一に備えて予め安定して高得点を見込める科目を一つでも作っておく」ことが必要なのではないでしょうか?
国語と社会がその候補です。特に配点の高い国語に(算数でコケた場合に備え)セイフティーネットとしての役割を担わせることが大事なのです。
だから国語の学習はすべきなのですが、とは言え・国語のできない子が自己流で努力したとしてもますます方向がズレてしまい、却って傷口を広げてしまうことになりかねません。なまじ国語は日本人全てが「中途半端にできる」ので、自己流でも通用するだろうと高を括ってしまうのです。ですが、現実は違う。国語の学習はしなければいけないのは間違いないのですが、しかし、やっても自己流なら効果を得にくい。おそらく「国語の文章題はやるだけ時間の無駄」という親御さんはその辺りが分かっているからだと思います。しかし、放置しても好転することはないのです。
国語の正しい解き方をマスターすべきなのです。しかしそれが難しい。私も四教科指導していますが、やはり国語の指導が一番難しいな、と常々感じます。
教える側に力量がないと、また受け手に情熱がないと国語は本当に伸びない伸ばせない科目なのです。
もし「国語が致命的にできない」とお悩みでしたら解決に向けたお手伝いは可能です。
国語は「正しい解き方のマスター」と「マスターした正しい解き方を素直に実践する」で間違いなく伸びます。
国語で悶々としている方はお問い合わせください。そして国語が上達し、得意科目になったならそれを武器にして入試に臨めば、成功は必然的なものになるでしょう。
もちろん他の科目の強化が大事なのは言わずもがなですが(笑)。