受験結果の総括。
2011年2月07日
当塾の受験結果が出揃いました。
第1志望校合格率 67%
第3志望校内合格率 93%
受験生合格率 100%
その中には、6年生から受験学習をスタートさせ第1志望校に合格した生徒、四谷合判偏差値30未満で入塾後、50近辺の学校に合格した生徒などが含まれており、今年の受験は講師もあっと驚くような好結果が続出しました。そして同時に、生徒たちの無限の可能性を感じさせてくれた受験でもありました。みんなよく頑張りました。ありがとう。
※ 近々HPで「受験生喜びの声」を掲載します。このナマの声がこれから受験を目指す生徒さんへの励ましのエール・参考になれば幸いです。
さてしかし、上記は「合格請負人」である講師が「最低限の義務」をはたした結果に過ぎません。本当は「第1志望校合格率100%」を達成させなければならなかった、これが我々の責務でした。それが今回の反省点であり、来年に向けての目標でもあります。
講師の仕事はもちろん受験生を合格に導くことですが、その過程の中で生徒に「受験の意義」を見出させることも重要な職務です。
受験学習期間は目標校に向け努力するとは言え、その厳しさに途中で挫折しそうになったり、それでも頑張らなくてはと気を引き締めたり、また、本当に合格できるのかという不安、親からのプレッシャーなど、さまざまな要素が絡み合った中での遂行となります。つまり、受験生は小学生でありながら「人生の縮図」にも似た過酷な体験をこの2~3年で先取りするわけです。これは、のほほんと普通の生活を送っている子供には経験できないことでしょう。もしかするとこの先の人生でも受験期間同様のつらい状況に遭遇こともあるかもしれません。そんなときでもこの経験を活かし、諸々に対し適切な対処をすることが可能となります。ですから、受験を通しいろいろな葛藤を体験すること自体が生徒にとっては貴重なことであり、ひいては人間力の成長へとつながるわけです。
また、努力し志望校に合格することは「頑張れば必ず望みどおりの結果を手中に収めることができる」ことを自ら証明することになります。この裏づけがあれば今後何かにトライするときも自信をもって臨むことができます。「どんな状況下でも成功への確信が保てる」、これも受験に成功することで得られる宝です。
合格することは大切です。そこから得られるのはその喜びだけでなく、上記を含めた「心の成長」です。
しかし、今回の受験で不本意な結果に終わった人がいたとしても、下を向く必要はありませんよ。なぜなら、普通の小学生として過ごしていれば決して知ることがなかった知識を得ることができたから、それだけでも収穫ですし、受験という修羅場を通し自分の甘さが露呈した、人生はなかなか思い通りにいかない、ではどうすればよかったか?などと考え、その反省・心の対話の中から今後につながる「何かしら」を得られたはずだからです。
本当に賢いのは「失敗を失敗として終わらせず、そこから得るべきものを見出せる人」です。
ですから、合格不合格どっちに転んでも、この経験は有意義なものになります。
合格した人はおめでとう。
しかし、それを終着点とし満足し気を抜いて油断していると、
受験の失敗を糧とし、それを始発点と考え、そこから奮起する人に
あっという間に抜かされることでしょう。
12歳程度の年齢で人生の優劣を判断するのは早すぎるということです。
人生は糾える縄の如し。今日の勝者は明日の敗者、その逆も真なり。
これが人の世の面白いところであり、皮肉めいたところでもありますね。