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国語対策法を伝授

「勝ちたい」という意欲は人間力・生命力そのものです。②

2020年9月24日

 続きです。
 成功する子=野心のある子に育てるには、自己肯定感を持たせることが何より大切です。しかし、一般的な親御さんの対応を拝見していますとほとんどの方がその真逆である否定から入ります。例えばお子さんが100点満点のテストで90点を取ったときでさえ、失点した10点をねちっこく責めたり、偏差値が1下がっただけでこの世の終わりみたいなことを言ったり、その他何かにつけて「うちの子のダメっぷり」をまるで自慢するかのように辺りに吹聴したり、それが謙虚なお母さんアピールなのか保身なのかはわかりませんが、「本当はできない子になることを望んでいるのではないか?」と疑ってしまうくらいこの手のことが大好きです。しかし、それを聞かされているお子さんには何のメリットもありません。否定され負けん気から奮起する劇画調のシナリオを期待しての叱咤でしたら、その効果は皆無だとご理解ください。効果がないどころかお子さんの心には「自分はダメなやつだ」だけが浸透し、本当にそうなってしまうのです。前回も申し上げましたが「思考は現実化」します。そのことを本当に知っていただきたいと思います。
 それなら、「すごい、偉い」の連発で子どもを褒めさえすればいいのか?についても否定します。根拠があるならともかく、口先だけの白々しい文言だけでお子さんの自己肯定感は育つはずもなく、その前に「親が僕にやる気を起こさせようとしているな」と見抜かれてしまっています。お子さんが渇望するのはそういうことではなく、親の贔屓目みたいなものではなく、「この先自分は本当に大丈夫なのだろうか?」という客観的で確実な証なのです。
 さて、高学歴の方(例えば東大王とか)の年少時には不思議と共通点があります。例えば「親に勉強しろと言われたことがない」「図鑑を飽きるほど読んだ」(趣味が読書)などです。自分のための学習だとわかっていますから親がそこに関与する必要がない、知的好奇心が強いので読み物が大好き、ということだと思います。もう一つ挙げるならそれは「伝記が好き」ということです。自己肯定感を持たせる・野心家を育てるという意味でこれほど有効なものはありません。やはり上を目指す人・それを達成した人は「年少時に伝記に触れる」という過程を経ています。
 伝記は偉人たちの立身出世の道のりを描いたお話ですが、彼らの生い立ちは様々です。「貧しい家庭に育った」「子どもの頃は勉強ができなかった」「肉体的ハンデを背負っていた」「裕福な家庭で育った」など、「自分と同じだ」と共感できる人物を見つけたなら、まさに自分に出会ったような親しみを感じるでしょうし、次に「では、そこからどうやって成功したのか?」「同じように頑張ればこんな自分でも道が開けるのではないか?」という興味も湧き、一気に読み進んでいくことになるでしょう。そして読後に「そういう成功例に沿うなら自分の人生も可能性がある、まだまだこれからだ、いくらでも挽回できる」としみじみ感じ、勇気を得ることになるのではないでしょうか?
 高学歴の人には三国志・大河ドラマなど歴史物が好きだという人も多いです。伝記同様、登場人物に自分を投影させ読んだり見たりしているのでしょう。こういう子は知らず知らずのうちに「上を目指そう」(天下を取ろう)という野心を育みますので、日々そんなことをウキウキワクワクして考えて(妄想して)いれば、思考したことが現実になる流れが築け、結果的に「知らん間に成功していた」となっていくのです。また、伝記・歴史物は実話ですので、説得力があり、お子さんの心にも入っていきやすいのです。
 ゲームをしている暇があるのなら、その時間で伝記を読むことをお勧めしたいのですが、これも親が強制しては意味がありません。
 そこが難しいところで、読書につきましては「我が家では物心ついたときから一家揃って読書する習慣が根付いている」という環境が整っていないと困難かもしれません。
 言い換えれば、子どもはゲーム、親はテレビ、という習慣が長年続いてきた環境は「上を目指すための子育て」には向かないということです。
 毎回申し上げますが、子どもを産んだときから「計画的な子育て」を実行しないと「既に手遅れ」になる恐れがあります。
 子を産んだ以上は、独身時のマインドそのままとか、夫婦二人暮らし時の習慣そのままとか、そういうものを一度壊さなくてはいけません。親になるにはそういう「過去の自分を捨てる覚悟と勇気」が必要なのです。しかし、その「覚悟と勇気」は「単に年だけとった大人」から「人間的に成長した大人」へと劇的に変化させます。見える世界が違ってくるのです。子を産み育てる過程は、子が成長する以上に、夫婦が人間的に成熟していく過程でもあるのです。
 特に父親となった夫の自覚が家庭のあり方を決定します。そういう意味でイクメンを有り難がっているような家庭はまだまだ未熟です。「仕事をしているうえに子育てまでしている俺偉い」とは何のアピールでしょう? 仕事なんて家庭を支えるべき一家の大黒柱ならやって当然なのです。子育ては夫婦協力して行うもの。そこに父親が介在するのは、当たり前中の当たり前のことなのです。家事などもそうですね。お子さんの関わる受験もそうです。ご家庭で妻子と接する機会の多いテレワークの環境下なら尚更のことです。

 そういうことを「当たり前」のこととして実行できる家庭にのみ、それにふさわしい子が育ちます。
 何も言わずとも、子は親(特に父親)の背中・有り様を見て育ちます。これは間違いないですね。

 次回に続きます。
 
 
 

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