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国語対策法を伝授

「勝ちたい」という意欲は人間力・生命力そのものです。

2020年9月16日

 前回「野心家が中学入試を成功させる」というお話をしましたが、ジャンルを問わず成功するのはこの資質の持ち主です。そもそも上を目指したいという意思がなければ上には行けないのです。ですから野心家が上に到達できるのは必然なのですが、さて、その野心家は、どうして野心を持つに至ったのでしょう?「三つ子の魂・・」とはよくいったもので、これが形成されるか否かは幼少期〜思春期の体験、及び事象の受け止め方次第なのです。その体験をどう受け止めたか、また、親がどう受け止めさせたかで、その子が野心家になれるかどうかが決まるのです。
 野心家になれそうな子は概ね2パターンあるように思います。一つは立場が弱かった子、もう一つは満たされた子です。対極的な二人ですが、例えば幸せの基準をプラス10と数値化してみましょう。
 立場が弱かった子(例えば、いじめを受けている子・家庭が貧しい子・親から見放された子)はマイナス10からのスタートです。ここで「自分は将来に渡ってずっとマイナス10のままだ」と人生を投げ出し自暴自棄になる人がいます。大半の方はそうでしょうね、たとえどん底であっても現状維持の方が楽なので、ズルズルとマイナスがマイナスを生み続けるというパターンになることは本当に多いです。しかし中には「みんなが幸せなのにどうして自分だけこんな環境にいるんだ、と疑問を持ち、必ずプラス10の水準に、いや今までの不幸を取り戻すためにもプラス20にしなくては」と自分を鼓舞し、勉強に勉強を重ね一角の人物になっていく子もいます。同窓会のメンバーの中で一番の出世頭が、かつてクラスでいじめられていた目立たない子だった、というのはよくある話です。マイナスからスタートした人のエネルギーには凄まじいものがあります。しかし一方で、過去の流れのまま人生を諦めて過ごす人はそのまま地を這いずり回ることになります。そういうパターンも多い。要はマイナススタートをどう受け止めるか、プラスにしようという意欲が強いかどうかという話なのです。
 次は満たされた子ですが、こういう子は自分が幸せだと自覚しています。プラス10からのスタートだという認識を持っているのです。ですが、幸せは天から降ってくるものだとし、ノホホンと思考停止のままに生きている子はプラス10止まり、もしくは油断しているとそれ以下になる可能性があります。
 満たされた子が更に飛躍していくのは2パターンあります。それは「現状を不安がること」と「揺るぎない自信を持っていること」です。
 前者はこの幸せがもしポシャってしまったらどうしよう、超お金持ちにならないまでも貧乏になるのは嫌だ、とにかく落ちぶれた未来にしたくない、という考えから「プラス10は最低水準でこれ以下に落としたくない、保険をかけるためにプラス20くらいにしておきたい」という理由で日々励みます。また後者は「自分が満たされた人生を歩むのは至極当然のことなのだ」という意識に満ちていますので、何をやってもうまくいくと考えています。中学受験も然り。失敗を考えていませんから自信が自信を呼び、自信が成功を呼び、結果的にプラス20くらいの水準に持っていけるのです。
 ちなみに満たされたご家庭をお築きの親御さんはどのようにお子さんと接すればよいのでしょうか?
 よくある接し方に「お金の有り難みを知ってもらうため、我慢強さを身につけさせるため、子には贅沢させない」というのがありますが、これは間違いです。なぜなら(言い換えれば)「贅沢しなければお金の有り難みを知ることができ、我慢強さも得られる」というのは論理が破綻(お金を使わないとお金の有り難みがわかるという根拠は? 裕福なのに我慢するメリットは何?)しており、そこに何の説得力もないからです。かつて「人命は地球より重い」と一見素晴らしげなことを言った政治家がいましたが、これなども論理が破綻しており(人が一人死んだら地球崩壊?)、美化された文言の羅列で愚民をケムに巻く手法としては上出来ですが、賢い人は騙せない。「ご飯を残すとお百姓さんが悲しむ」なども同様で、農家が悲しいのはお米が売れず現金が手に入らないことであり、売った後の米の行方、消費のされ方まで心配したり関心を広げたり追跡調査したりする農業従事者はほとんどいない(聞いたことがない)のです。両者とも普通に「命は大切に」「食べ物は大事に」と伝えればいいだけのことなのです。
 美辞麗句満載文言には何か裏があると疑い、また、根拠に乏しいことも疑う。賢い子はそういうことに敏感ですので、親や教師の言うことを鵜呑みにしません。子に見透かされる前に親は「受け売りの子育て情報」を無批判に受け入れ垂れ流すのではなく、諸々消化したうえで自身の子育て哲学を確立してください。そのために日々考え勉強してください。親は子供以上の勉強が必要なのです。
 裕福なご家庭では親御さんがお子さんにそれを認識させるのが正しい接し方、一番の教育なのです。例えば欲しいと言われれば買ってあげる、子が食べたいものは可能な限り食べさせてあげる、お年玉も子が驚くくらい与える、行きたいところにはあちこち連れて行く、教育にお金を惜しまない、なぜそれが可能なの? 裕福だからよ、を繰り返し教えるのです。そうしてもらうことで子は「お金の有り難みを忘れる」どころか「お金がないと今の幸せな生活が維持できない」と、お金の価値を怖いくらい知ることになるのです。そして「この生活水準を維持できなければ」という不安、または「私はこれ以上の生活水準を得たい」という欲望が野心家を作るのです。そもそも「この家庭に生まれてきてよかったな」「毎日楽しいな」を子に与えること自体が親の責任・努めなのです。毎回言いますが「子は好き好んで生まれてきたわけではない」のです。この事実を真正面から捉えたうえでの子育てでなくてはなりません。

 しかし、同じような環境下でも(上記でもお話ししましたが)成功する子とそうでない子が生じます。成功する子=野心ある子にするにはどうすればいいのでしょう?  次回はそのお話をしたいと思います。
 

 

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